それは中学と高校生の時の最強で最高の思い出。

中学と高校で一番盛り上がるのは2月14日。まずは友チョコ

どんな高級な一粒2000円のチョコレートだって、輸入の貴重なチョコレートだって、女子高校生のバレンタインには負ける。
それは手作りチョコだ。これに勝るものはないと思う。
ホワイトデーでもなくクリスマスでもなく、中学や高校で盛り上がるのは2月14日だ。

私は小さなタルト型にチョコレートを流し込み、可愛いくデコレーションしたら完成する簡単で美味しいキットが大好きだった。
毎年このキットは買っていたので、5~6年はお世話になった。

まず友チョコ文化。
中学生の時は友チョコ交換がすごく流行った。
1つや2つ仲良い友達に渡すなんていうレベルではない。
20個、30個単位で友チョコ交換をするのだ。
私はテニス部に入っていたので、部員全員とクラスの友達に渡した。
部活が終わって帰宅してから翌日渡す為に、急いで手作りで作らないといけないので意外と時間がなかった。
中学生や高校生にとっての2月13日や2月14日は寝不足の日だ。ちなみに私の母にも手作ってもらっていたから、母も寝不足だった。
何個もラッピングする楽しさや、何個貰えたかカウントして楽しかった事は今でも覚えている。
朝にちょっとお洒落な紙袋ぱんぱんに渡す用のチョコレートを沢山持って行く瞬間が好きだった。
1つ1つ配る瞬間も好きだった。
友達から貰ったチョコ達は1日では食べきれなくて、1週間くらいかかって食べた事も今でも覚えている。

本命の彼に渡す手作りチョコに気合が入る女子高生

続いて高校。
私は女子校だったから友チョコ文化もあった。
友チョコ文化もあるし、かっこいい先生に渡す事を楽しみにしている人もいた。
友チョコももちろん交換するのだが、私にとってはそこまで重要ではなかった。
女子高生となると、本命の彼に手作りチョコを渡す為に気合いを入れる日になる。
ここが中学生との違いだ。

1月に入り、100均にも行きLOFTにも行きPLAZAにも行き、全部を比較して1番可愛いラッピングやデコレーションを買う。
バレンタインのラッピングフロアが出来るぐらい沢山売っていて、見るだけで楽しかった。
早めに買わないと、どんどん可愛いラッピングやボックスが売り切れてしまうので、買いに行くタイミングがかなり重要だった。
可愛いすぎるラッピングでも、彼に渡すには浮いてしまうだろうし、でもシンプルすぎるのは嫌だった。
作る事よりも可愛いラッピング選びの時間が何より楽しかった。

中学の友チョコ交換、高校の気合いを入れた手作りバレンタインは、今でも大切な幸せな思い出。

大人になった今は高級チョコ。だけど思い出に勝るものはない

現在、私は29歳。
付き合って1年6ヶ月の彼がいるが、去年に引き続き今年もちょっと良いチョコレートを渡すぐらいの予定。
ラッピングを買いに行く事も、チョコを作るという事も、寝不足とも無縁だ。

これはこれで、普段高級チョコレートを渡す機会も食べる機会もなかなかないから楽しいのだけれども、中学の時や女子高生の時程のドキドキ感やわくわく感はない。
一粒ぐらいは貰えるかな、という少しの期待ぐらいだ。
かと言って今同じように手作りチョコを作っても、あの頃の楽しさではないだろう。

あの時の中学生だから楽しかった、高校生だから楽しかった。バレンタインの
思い出に勝るものはないのだ。
共感してくれる人はいるだろうか。
おそらく沢山いるはず。

さて、幸せなバレンタインの思い出を振り返りながら、そろそろ今年もバレンタインの準備をしようと思う。