社会人3年目、今後のキャリアや生活を考えてしまう時期

勝手に毎月5万円振り込まれないかな。
これが私の最近の口癖。
我ながらなんとも他力本願だが、なんとも慎ましい願望ではないだろうか。

私は、社会人3年目。もともと興味のあった仕事にご縁をいただき、3年間同じ部署で働いてきた。
一生懸命考えて調べて就活をしたつもりだったけれど、実際に働いてみないと分からなかった自分の価値観があることが分かってきた。例えば、思っていたより収入やその上がり幅は生活にとって大切な事であったし、思っていたより全国転勤は私には耐えられなさそうだった。
今の仕事は気に入っている部分もあるし、そうでない部分もある。それに近頃、学生時代の友人からは、転職サイトに登録した、実際に転職したという話をよく聞く。
20代も半ばになり、今後のキャリアや生活を考えてしまう時期なのだろう。私も例外ではなく、もっとやりがいや収入のある仕事に転職した方がいいのかもしれないとしばしば思っている。

年末ジャンボの夢の中で皮算用。でも仕事を辞めない前提で

昨年末の話だ。祖母からクリスマスプレゼントに年末ジャンボ宝くじをもらった。
1等が当たれば7億円らしい。
7億円があたったらどうしようか。
何を買おう。まず、職場へのアクセスがいいところに不動産を買おう。車もあったら便利かもしれない。家事代行や便利家電に惜しみなくお金を使って時間をつくるのもいいな。休みには、ぜいたくな旅行をしようか。プチプラでない洋服を迷わず買いたいな。
家族にはどれだけ配分しようか。贈与税はいくらかかるか。あまりに大金だと、身に危険が及んだり、人生設計や人間関係が崩れてしまったりするかもしれない。ほどよい金額で配った方がいいのかも。あまり広く人に知られない方がいいのかもしれないけれど、ほどよい使い方ってなんだろう。
本当に皮算用だけど、楽しい時間。これが宝くじの醍醐味だ。

ぐるぐると想像を巡らせる中で、今の仕事をやめない前提で考えている自分に気が付いた。
南の島でバカンス生活をしたり、仕事にいかず家で好きなことをしたり、収入面の不安を理由にあきらめた夢を追ったりというのも悪くないはずなのに、7億当たったとしても、今の仕事を続けながら少しリッチな生活するという想像をしていたのだ。

お金があっても今の仕事を続けたいと思えるのは幸せなのかも

今の仕事に不満がないわけではない。仕事をするのが面倒な日もあるし、長期休暇を取って別のことをしたいと思うときもある。
けれど、総合的に考えたとき、今の仕事を通して社会に関わり、組織だからできる経験をし、人間関係や社会的信頼を築いていきたいと思う。それは、7億円があったとしても。

宝くじで大金が手に入っても、それだけで人間関係や社会的地位、経験が手に入るわけではない。それらは結局、自分で行動して手に入れていくしかないのだ。自分でなりたい自分を描き、行動していくしかない。お金があれば、行動の幅はぐっと広がるだろうけれども。

お金があっても今の仕事を続けたいと思えるって、幸せなのかもしれない。
実にありがたいことだ。日ごろから、今の仕事や環境を大事に、真摯に取り組まなくては。

当選番号を確認し、10枚のくじは3300円になった。
これからも望み通り今まで通りの生活が続いていく。
とりあえず、勝手に毎月5万円振り込まれないかな。