小さい頃から私は、お金とうまく付き合えている方だと思う

お金。生活とは切っても切り離せないもの。お金がないと、人は生きていくのが難しい。

小さい頃から私は、お金とうまく付き合えている方だと思う。
別にお金をたくさん持っているという訳では全くない。むしろ、学生だからお金を持っていない部類に入るかもしれない。
大学には入れたけれど、生活も決して安定しているとは言えない。恵まれた環境にいるとは思いつつも、生活が苦しくないといえば嘘になる。

でも、
「お金さえれば……」
「お金があればもっと幸せだろうに……」
「お金!お金!お金!!!」
と、思ったことはない。
それは私自身がお金への執着がほとんどないから。若しくはお金の使い方を分かっていないからかもしれない。
いつか大人みたいに「いい感じの服を買ったぜ!」とか言ってみたい気がするが、そうなるのはまだまだ先のようだ……。

貯金箱に入れたお金は絶対に使わない。私は貯金箱ガードマン

そんな私がお金に関して何をするか?
それは……「貯金」である。
とにかく、できるだけお金をコツコツと地道に貯めていく。これに尽きる。
家には貯金箱がたくさんある。豚の貯金箱やいつ買ったのかわからないハロウィンの貯金箱、小学生の頃に工作で作った貯金箱まで未だに残っている。
それらの貯金箱に、財布に入っている小銭を全部入れる。どの貯金箱に入れるかは特に決まってはいないので、適当に選んで小銭を入れる。それがたとえ五百円玉であろうと、一円玉であろうと、問答無用に貯金箱に突っ込む。
貯金箱を持ち上げて振ってみれば、ジャラジャラ……ジャラ……。と小銭が擦れ合う音がする。
この音を聞いて、
「よしよし……少しずつお金が貯まってきたぞ……」
とニコニコするのが私の日課になっている。

私は貯金箱に入れたお金は絶対に使わない。
以前、親に、
「貯金箱から百円取っていい?」
と言われたことがある。
その時、私はまるで猫が威嚇したような形相(?)で貯金箱を死守した。このような事態が起こった場合は、自分の財布から百円玉を出して親に渡す……というのがお決まりのパターンだ。
最近は貯金箱に対する私の熱意が伝わったのか、親が小銭を貯金箱に入れるようになった。それが嬉しい気もするのだが、やはり貯金箱から小銭を取られるまいと日々、目をギラギラさせながら「貯金箱ガードマン」をやっている。

貯金箱がいっぱいになったらどうしよう、というのが最近悩み

そして最近、新たに面白い貯金箱を手に入れた。
それは、五百円玉を集めて十万円を貯める本だ。もはや貯金箱ではない。「貯金本」である。
「十万円貯まったら家族と旅行に行けるやん……」という軽い気持ちから購入した。
が、これが意外に手強い貯金箱だった……。
五百円玉がそもそも少ないので貯まらない。そして、はめても1ページも進まないという有様だ……。恐るべし貯金本……。今はまだ2ページ目に突入したばかり。十万円も夢のまた夢だ。
でも今の世界状況が収まる頃にはきっといい頃合いになっていることを信じて、日々五百円玉を貯めている。

貯金箱がいっぱいになったらどうしようか……というのが私の最近のちょっとした悩みである。
豚さんの貯金箱をガシャンと砕くのももったいないし、銀行にそのまま入れてしまうのも少し味気ない……。
おそらく、しばらくは今の状態を続けることになりそうだ。