結婚式のサプライズメッセージの依頼。なぜ私に?
保育園小中の同級生から約1年ぶりの連絡は、同じく小中の同級生の結婚を祝すサプライズムービーでの、サプライズメッセージの依頼だった。
結婚したことは、インスタの告知で知ってることには知っていた(自分に直接連絡がない結婚の報告は私は「告知」とすることにしている。そもそも何故、人はインスタに結婚報告を載せるのだろうか。芸能人でもあるまいに)。
本人と直接連絡をとっていたのは、コロナ禍前。つまりそれくらいの関係ということだ。
そもそも論、この連絡をくれた彼女とも、上記の通り、最後に連絡をとったのは1年前だ。2人とも、お誕生日おめでとうも、あけましておめでとうの挨拶もない。そういうことである。
なぜ、私がこのサプライズメッセージメンバーに選出されているのかが、マジでわからない。お互い地元に住みながら、頻繁に会うというわけでもない。お願いがサプライズすぎてやいませんか。
連絡には、「おめでたいね♡」なんてのを、返すのが正解なのだろう。私は「そうなんだね」から始まってしまった。
普通の大人は如何様にするのか、教えてほしい。適当な理由も見つからなかったし、一応いい大人なので、期限を聞き送る約束をしたが、普通の大人なら、こんな最低なことを吐き出さずに粛々と進めることが出来るのだろう。
まさか、そんな風に思ったこともないのか。
大学時代の相方と共感。普段は大人に擬態しているけど
実は、この感覚を分かり合えてしまったのが、大学時代に学生漫才をしていた時の相方である。
先日、この話を申し訳なさそうに私が切り出すと、まさかの共感。いけないと思いつつも、嬉しくて握手をしてしまった。
話を分かってくれる大人がいるという事実に、捲し立てるように、お互いに苦手なこと、物申したいことが次々出てきて止まらない。
例として、明らかに数合わせの結婚式、あまり仲良くない子の子供に会うことになって、可愛いでしょ〜って言われた時の返答……などなど。特に数合わせの結婚式に関しては、我々は行かない選択肢を取ったことがある。
それがあまりよろしくないということは、頭の中では分かってる。普通の大人は、仲が良くない子の結婚式にどういった気持ちで参加しているのか。数合わせに異論がないのか。それを声に出さずにいられるのか。
我々だって、普段は曲がりなりにも働いて、金ももらって、普通の大人に擬態しているつもりだ。下手くそだが。
普通は丸くなるものなのか。いや尖った大人がいい
今年29歳になるが、「尖っている状態」が未だに続いている。なんなら、学生の時もよりも、エッジが効いてるような気がする。社会に出て、荒波に揉まれると、普通は丸くなると聞いている。それは人によるのか。
「丸くなりたい」「普通の大人になりたい」と思うこともないこともないが、なんかアイデンティティが失われそうで怖いし、なにより、思い描いてる大人がつまらんと思ってるから、身も蓋もない。なるなら、イタイとも違う面白い尖った大人がいい。いつまでもギラギラしてやろう。
サプライズメッセージは未だに手付かずのまま残っている。催促の連絡がきてしまった。
大人だから、しらばっくれるのはダメだと分かってる。
うーん、でもやっぱりめんどくさい。