私は悩みの沼を這いずる様に生きてきました。
それは発達障害が主だった原因だと思っていました。しかし相談しても調べても何故か自分の悩み、強迫観念が消え去りません。
そんな中、調べ物をしていると気になる文字を目にしました「AC」。アダルトチルドレンです。

機能不全家族育ちの私は、家庭内で不足するポジションを補っていた

アダルトチルドレンは家庭不和などが影響し、自立してもその悪影響から逃げられずに悩む子供の事を指します。

アダルトチルドレンは様々な種類に分かれています。
リトルナースと呼ばれる「ケアテイカー」などが代表的です。
その中で私の目に留まったタイプがありました。「ピエロタイプ」です。
心臓がぞわりとしました。名探偵に犯行を突き止められてしまった犯人に似ていました。
見破られたという気持ちこそがピエロタイプの特徴かも知れません。

私の家族は機能不全家族です。言葉の暴力、モラルハラスメントをする暴君の父親を頂点に頂く、かなり閉じられた家でした。
そのある種異常な緊張感と人間的営みの欠落感の中で、私は聞き役になり、世話役になり、賑やかし役になり。その場その場で家庭に不足しているポジションに着きました。
そうしている反面。同い年の子らがあれが好き、これが趣味と言っている中で私も自分なりのアイデンティティを模索し続けます。

しかしこれは失敗に終わります。どの物事も好きと思い込む事も可能ですし、執着はありました。しかしそれ以上に「これを好きでいると人からどう思われる」だとか「こう言っていたら触りがないよな」といった事ばかりが頭を過るのです。
結果何故か、ひと笑い取れそうなものを常に考える様になります。

苦しいのに、表面上では楽しそうに。周りを目の気にしてばかりの私

ちなみに私はそもそも恥ずかしがり屋です。でも何故か、集団に入った途端にひと笑いとらないと体がむずがります。
自分からパーソナルを切り売りして笑われにいった癖に、ひとしきり笑われた後、一人になると羞恥とプライドを傷つけられた気持ちになっていました。

ここで「ピエロタイプ」の特徴が含まれてきます。ピエロタイプは荒んだ家庭内の空気に耐えられず自ら道化になり緩和材になろうとします。しかし笑いたくもない場面で笑っている時も多く、そもそも誰かの為にとか、人の目が気になって無理矢理明るく振る舞うのですから疲れない訳がありません。

本当は苦しんでいるのに表面上楽しそうにするので、他人も本人すら分からなくなります。
もう一つの弊害は人の目を気にし過ぎて本当の自分が分からなくなる事です。
それはさながら舞台上で人を笑わせながら仮面の表情が見えないピエロに似ています。

私は「あなたはどうしたいの」と聞かれて困るタイプでした。頭の中では聞かれた時の為の言い訳や模範解答を用意する癖があります。
「言及をやめてくれそう」「攻撃をやめてくれそう」「ここまでやったからもうお願い、私のスペースに入ってこないで」という気持ちはやはり父親が影響しているのでしょう。

秘密事を許さなかったり追求し糾弾してきたり。こちらが壁を作って拒絶する事を許してくれない。そうされると話さないという選択肢は選べません。私はだから食いつく様な餌話を用意するのです。これは生き残る為の苦肉の策でした。

私は、家族いう舞台から退場する。親に接待をする日々に別れを

そして私が何故盛り上げるのを狙いに行ったのかと言えば、父が勉強が出来るタイプだったからです。
父はプライドが高いので自分が一番頭が良くありたいタイプでした。
しかし子供には頭が良い話について来て欲しい。更に自分の自尊心を満たして欲しいと考えるタイプでした。
だから私はとりあえず興味があるフリ、知っているフリをし話を合わせ、盛り上げていました。
知ってるか知らないかなんて関係ありません。
拮抗してギリギリで負ける。まるで会社での上司向け接待ゴルフを私は親相手にやっていました。
機嫌を損ねるとガラスのコップが飛んでくる、そんな家庭で私は育ったのです。

でも私はもう、家族という舞台から退場しようと思っています。
家族って美徳だとか拠り所と言いますが、私にとっては何よりの楔でした。
私は本当に大人になりたいのです。