人生初の仕事はファミリーレストランのアルバイト。
その時は進学を機に実家を出たから、自分のお小遣いを稼ぐ為に働き始めた。
キッチンを選んだ理由は、高校で食品を扱っていた事と、単純に接客は向いていないと思ったから。
それまでは様々な年代の人と関わる機会があまりなかったから、とても新鮮だった。
マニュアルもそうだが、年上の人に対するマナーや職場での振る舞い方など、覚えることがいっぱいで大変だった。
人間関係に疲れて、卒業製作を理由にして1年半程で逃げるように辞めてしまった。
新しいメニューを覚えるときや、新作を試作するときに食べる事ができたのは嬉しかったし、自分でお金を稼ぐ事の大変さを知った。
フォトグラファーになる夢に近づくために、撮影スタジオで働いた
卒業後は上京して撮影スタジオで働き始めた。
フォトグラファーになるのが夢で、その夢に近づける仕事がしたかった。
研修期間は本当に地獄そのもの。
入社して1週間は朝から晩までお客様の案内、掃除、機材の配置や使い方の勉強。
次の日が休みの時は夜中までひたすら覚えた。
休みらしい休みはあまりなかった気がする。
テストに受からなくて、精神的にしんどくて泣いてばかり。
こんな地獄がこれからも続くのかと思った。
研修が終わった頃からは忙しさに変わりはないけど、楽しさ、やりがいを感じる事が多くなった。
実践となると、こういう使い方もあるのかと勉強になることばかり。
ミスも失態も多かったし、肉体的にも精神的にもしんどいことばかりだった。
だけど自分の作品に関する実践的な事や接客する上でのマナーなど、たくさんの事を学べた。
写真に関わる仕事は自分の成長を感じられ、もっと頑張ろうと思えた
そんな約3年半を経て、今は単発のアルバイトをしながら細々と生活している。
失業手当の関係で、頻繁にシフトを入れる事は出来ない。
それでも働いていた頃より自分の時間を持てているし、アルバイトも朝から晩までという事もないからしんどくもない。
ただ、楽しさを感じることは今のところ出来ていない。
学生時代のアルバイトよりも、今のアルバイト生活よりも、写真に関わりのある前職が1番やりがいがあったし楽しかった。
自分でも成長を感じられたし、もっと頑張ろうと思えた。
どんなに辛くても、最終的に「フォトグラファーになる事を諦めたくない」という考えになったし、周りの人に恵まれたこともあって続けられた。
私には「どうせ働くなら好きな事を仕事にしたい」という想いが昔からあった。
あの頃はただその方が楽しい、そうとしか思っていなかった。
でもそれは、好きな事を極める為に成長できるのが楽しい。成長して出来ることが増えるのが嬉しい。好きな事をやってそれを褒められたい。自分の個性を認めて欲しい。そんな想いの詰め合わせなのではないだろうか。
今はそんな風に思う。
私にとって仕事は、一生追い続けられる趣味のようなものかもしれない
私にとって仕事とは趣味のようなものかもしれない。
でもそれは、仕事ばかりで他に趣味がないからといった悪い意味ではない。
「一生追い続けられる一生飽きない趣味」
あなたにとって仕事とは?
その問いに対する私なりの答えはきっとこれだ。
今もフォトグラファーの夢を諦めてはいない。
どれだけ時間がかかっても、よっぽどの事がない限りは追い続けたい。
未来の私へ。
その時代の私は、ちゃんとフォトグラファーとして活躍出来ているでしょうか。
今現在の私は、自分がどんな写真を撮りたいのか、どんなフォトグラファーになりたいのか、正直分かりません。
それでも、やりたい事はたくさんあるので、そのやりたい事が出来ているといいな。
今のこの状況をどうにか打破して、夢を叶えたいと思います。
何年かかるか分からないけど、未来でどうか答え合わせが出来ますように。