約1年前、かがみよかがみで新卒3年目のモヤモヤについて書いた(3年目のモヤモヤの理由。自分の尊敬する人たちは、みんな社会のために働いている)。
「仕事、楽しい?」と聞かれたら「楽しい!」と即答できる社会人を目指していたけど、実際はなれなかった話。尊敬している社会人2人が揃って「社会のために働いている」と答えた話。まだまだお金や自分のためが先行しているけど、いつかそう思えるようになったらいいなと考えた話。
諦めた途端に出会えた今の会社。仕事が楽しいと即答できるはずだった
あのエッセイを書いてから、私は転職した。やっぱり「仕事が楽しい!」と即答できる人生にしたいという思いがあったんだと思う。
大学時代は教育に興味があり、様々な学生団体やボランティア、バイトを通して教育に関わってきた。
でも、就活の時にはここだと思える教育系企業に出会うことができず、化学メーカーに就職。今まで避けてきた分野だったからこその気づきと学び、そして新しい出会いがあって楽しかったけれど、もっと自分らしく働きたいという気持ちや、自分だからこそできることをやってみたいという気持ちから、コロナ禍ではあったけれど、転職を決意した。
転職活動は想像以上にうまくいかなかった(笑)。やりたい仕事かどうかはもちろんのこと、給与や働き方など譲れない条件が想像以上に多くて、心から働きたいと思える会社はなかなか見つからなかった。
出会えないってことは、今の会社で働き続けたほうがいいよということなのかなと思って転職を諦めた途端、出会えたのが今の会社だった。
代表自らが英語学習を続けていて、英語を通して子どもたちに可能性と選択肢を増やすことができる会社。帰国子女の私にとって英語学習法において共感できるポイントが多かっただけではなく、自分の好きな「書く」ということも強みにできるポジション。
そんな会社と出会ってから、とんとん拍子に話が進み、あっという間に転職が決まった。これで「仕事が楽しい!」と即答できるんだと思っていた。
ずっと興味があった業界で、働きやすい環境なのに楽しいと思えない
が、転職しても正直「仕事が楽しい!」とはならなかった。
大学時代からずっと興味のあった念願の教育業界の、しかもやりたかった職種で転職したのにも関わらず。前職よりもずっと働きやすい環境で、やりたかった副業も思う存分にできているのにも関わらず。
私にとっての仕事は、相変わらず「自分が成長するための手段」であったし、「生きていくためのもの」でもあった。
想像していたようにはならなかったけど、自由で挑戦したいことに挑戦させてくれる環境があり、人間関係も良好。好きなことや得意なことが活かされている実感があり、自分の強みを存分に発揮できている。
それでも「楽しい」にならないのはなんでなんだろう。あと何があれば、「仕事が楽しい!」になるのだろうと思った。
考える中で思い出したのが趣味の話。
私は「趣味は何?」と聞かれるのが大嫌いだ。読書も好きだし、映画を見るのも好きだし、旅行も好きだし、カフェ巡りも好き。好きなものは色々あるけれど、趣味と言われると構えてしまう。
どれくらい語れたら趣味と言っていいのか、どれくらい頻繁にやっていることなら趣味と言えるのか分からなくて。
楽しいの基準は人それぞれ。楽しいものは楽しいと言える私になりたい
私にとって仕事っていうのもそんな感じなのかもしれない。どれくらいの愛と熱量を仕事に対して持っていて、どれくらい没頭していたら仕事が楽しいと言えるのかって考えちゃってるのかも。
私の周りの友人は起業している人も多く、ものすごい熱量で仕事に取り組んでいる人が多いからこそ、そんな友人に比べたら対して頑張ってもいない、起業するほどの熱量もない私が「仕事楽しい」というのはなんかおかしいのかも、なんて思っているのかも。
「楽しい」の基準は人それぞれだ。「趣味」の基準が人それぞれのように。
私は楽しいの基準も、趣味の基準もちょっと高すぎるのかもしれない。
他人と比べた時の基準ではなく、もっと自分基準で考えて、素直に好きなものは好き、楽しいものは楽しいと言えるようにちょっとずつなりたいな〜。