宣言通りあちらへ行ったあなた。一緒に進んでいくものだと思っていた

改めて手紙を書くのははじめてですね。
大事な時に言葉が思い浮かばなくて、なのに伝えたいことがたくさんありすぎて何から書けばいいか迷っています。
「私はいつ死んでもよくて、近いうち死ぬと思うけど、今は楽しくて人生の私のボーナスタイムやと思うねん」

2年前の宣言通りに、一線を越えてあちら側へ行っちゃったね。
些細なことで「死にたい」と言いながら、お互いそうして歳を重ねていくものだと思っていました。なんだかんだ生きていくものだと、そのかたわらにあなたがいて当たり前に日々が変わらず、進んでいくものだと思っていました。
それがきっとあなたと私の違いで、意志の強さ、やり遂げる力がどんなかたちであれあったんだと思います。
ボーナスタイムを楽しめましたか?

あなたが残した言葉に文句はあるけど、そんなあなたが大好きだった

あなたが私に残した遺書に「もう辛いんです、死にたいんです」と書いていましたね。
亡くなる直前、私に「ごめん、限界、さきにいく」と最後のメッセージを送りましたね。
他の人には大好きだよとか前向きな連絡をしていたみたいですが。
少し怨めしく思いました。
「なぜ最後の最後の限界になるまで我慢した」「いくらでも一緒に考えたやん」「一生悔い残るわ、こんなん」などと本気で腹が立ちました。
まだまだ文句はありますが、これぐらいにできたらと思います。

思い返すと私はいい友達ではありませんでした。あなたの必要以上に薬を飲む行為、男遊びをSNSで見かけるたびに勝手に心配して、他の共通の友達に愚痴のようなものをこぼしていました。
何度かあなたに言っては喧嘩になりましたね。

それでも、あなたが好きでした。
京都旅行、展示会、アフタヌーンティー、ラブホ女子会、闇鍋、街コン、ディナーショー、オカマバー、バーレスク、VRホラー、他にもたくさん社会人になって大人としての遊び方をたくさん一緒に冒険してきましたね。
いつも変わった遊びをしたいといえば、率先して予定を組んでくれて、楽しませてくれるそんなあなたが大好きです。

それがあなたの選択なら受け入れると、2年前に私は言ったけど

色んな気持ちがあります。まだまとめきれていません。
遅れた新年会したかった、またあなたとしかできない遊びがしたかった、私は今後その遊びを誰としたらいいんでしょうか。
あなたの選択を受け入れたいけれど、気持ちが追いつきません。

2年前のいつだったか、あなたが自殺をしたらどうすると一緒にお酒を居酒屋で飲んでいる時に話になったことを覚えていますか?
「悲しくて寂しいけど、受け入れようと思う」と私は答えました。それがあなたの選択ならと。

いざ直面すると難しいですね。でも、誰が何を言ってもあなたの選択を私は尊重したい。それだけが唯一の私ができるあなたへの敬意だと思って。
ゆっくり受け入れていこうと思います。
こんな私を親友だと言ってくれてありがとう。親友でよかったと誇りに思ってもらえるように生きていきます。苦しいけど。

あなたの親友より。