「ひとり」と「おうち」が結び付くようになったのは、やっぱりコロナ禍の影響か。
わたしはつい連想してしまう。
ひとり遊び。おうち時間。新型コロナウイルス。
そんなわたしのひとりの楽しみ方。

地方の銘菓やお取り寄せグルメに彩られた、憧れのひとりお茶会

コロナウイルス騒動以前の話。
わたしは高校の頃から、ひっそりとしたお茶会をするのが好きだった。
学校帰りにケーキを買ってきて、1人でお茶を淹れてのんびりしたり。
お気に入りカフェを探しに歩いたり。

部屋には何種類ものお紅茶、日本茶の茶葉が買い置きされている。
風味の変化がしやすいコーヒーは飲みきれる量だけ買う。ただしコーヒー豆で。
お菓子をお取り寄せするのも好き。

銘菓欲しさに旅行もした。
京都に行ってはたんまりと八つ橋を買い込んで、沖縄に行ってはたんまりとちんすこうを買い込んだ。
もちろん爆発的に有名でないものもいろいろ買っては食べて、気に入ったものを見つけた。
自宅から取り寄せられるか、必死になって調べたグルメが過去に、いくつあったことか。

そういう大人が近くにはいなかったので、誰の影響で覚えた楽しみなのかまるでわからない。
それがわたしの芯のところからの趣味なように感じられて、なおのこと嬉しい。

ご当地でなくとも。
家の近くにスタバができた時には歓喜した。
ふらっとのんびり行くことも、美味しいうちにテイクアウトすることもできる。
特にホリデーとさくらのシーズンが好き。

チェーンだけど入ったことなかったなというレストランや甘味屋さんには、つい目がいってしまう。
レストランのデザート。カフェのケーキ。和風のお店の甘味。
どれも最高でたのしい。ゆったりとひとり気ままに巡り歩いて行くのもいい。

それにひとりでのんびりお茶をしたり、美味しいものを食べるのは、なんだか落ち着いた人のすることのようで、かっこいいなと酔いしれる気持ちもある。

コロナになんて負けない! わたしにはおうちカフェがある

2019年。
自由な外出は恐怖になった。
旅行も行っていない。食のために出歩くこともなくなった。

おうち時間。おうちカフェ。
わたしも参戦してやろうと思った。上等だ。

焼き菓子を手作りしたり。
生クリームを苦労して泡立てて、コーヒーや紅茶にこんもり乗せてみたり。
ココアはピュアココアを初めて買ってみた。手鍋でお砂糖とミルクをたっぷり入れて自分の配合の腕だけを頼りにことこと温めたり。

最近面白いなと思ったのは、レシピ本を見ること。
スイーツレシピも、おうちドリンクのレシピも、探せば特集している本がたくさんある。
洋書専門店ではものすごくボリューミーで甘そうなずっしりしたお菓子の本もたくさんあった。
そんな中でわたしは簡単なデザートを毎食につけて、ゆったりと食を楽しむ考えをいいなあと思った。デザートって思っていたより手軽にできる。

例えばサラダにかけるドレッシングを、お塩とオリーブオイルから蜂蜜に変更してみるとか。
トマトとモッツァレラチーズのあのカプレーゼを、トマトじゃなくて果物で作ってみるとか。
アイスクリームやプリンに意外なちょい足しをしてみるとか。

楽しそうで美味しそうでおまけにすごくキラキラしていた。
自分だけのために食事に手間暇をかける。ものすごく素敵でかっこいい。
とりわけ今のこの時代、おうちでどれだけ時間を潰せるか、または有意義に過ごせるか、みたいなところがこころを詰まらせない勝負所のような気もする。
おうちで過ごす時間はほとんどの人が増えたであろう異例の数年。
まだまだおうちカフェに、磨きをかけたいと思う。