明日は何も予定がない。出かける用事もなければ、人に会う予定もない。あぁ、幸せ。
多趣味と言うべきか、趣味迷子と言うべきか。ひとりで過ごす日(過ごせる日)はとても忙しい。朝ごはんを少し豪華にしよう。読みかけの本の続きを読もう。洗濯機も2回回して、映画も見よう。そして何より、ラジオを聴こう

子供の頃から、普通の人の生活が溢れているラジオが好き

子供の頃からラジオが好きでした。車ではいつもラジオが流れていたし、家でも自分のラジカセでラジオを聴きました。
ラジオには普通の人の生活が溢れています。ねぇ、聞いて聞いて、と、顔も名前も知らない人が色んな身の上話を聞かせてくれました。

お菓子を食べながらリスナーさんの投稿を聴く時間は、さながら喫茶店でのおしゃべりです。パーソナリティさんの話ももちろん好きです。たまの平日休み、いつもは仕事で聴くことのできないパーソナリティさんの声をリアルタイムで聴けたときの幸せといったら。
思うのは、パーソナリティさんって、話し上手だけでなく聞き上手でもあるのでは?ということ。リスナーさんの色んな投稿にコメントして、関連した話までくっつけて、盛り上げて。リスナーさんがメッセージを送るのは、そんなパーソナリティさんの反応が嬉しいからっていうのも、絶対ありますよね。

友達との楽しみ、ひとりの楽しみ、両方知っているから孤独を楽しめる

ラジオはじっくり聴きたいと思っています。もちろん、ながら作業をしつつだけれど、ちゃんとラジオを聴ける作業に限ります。洗濯物をたたみながら、料理をしながら、ひとりのときに聴くのが鉄則です。私とパーソナリティさんとリスナーさんたちとの時間ですから。
コロナ禍前から、ひとりの時間は好きでした。お金も車も使わず家でのんびり過ごせた日には、スケジュール帳にご褒美シールを貼っていました。コロナ禍でそういう日が急増することになって、シール貼りはやめてしまったけれど。
友達と遊ぶ楽しみ、ひとりの楽しみ、両方ちゃんと知っている(つもり)から、孤独など感じません。孤独をしっかり楽しめることを少し誇りに思っちゃってる節もあります。

でも、その私の大切なひとり時間を邪魔する奴が一名。頭痛です。
月に一度、生理期間周辺にふいに訪れてくる頭痛。閃輝暗点を伴う頭痛で、これが本当に辛いのです。吐き気と体の痺れまで引き連れてきます。「今日はひとり時間を楽しむ日!」と思っていた矢先に奴が来たときの絶望感は計り知れません。

ひとり時間に他人の話で笑い、言葉に救われ、色んな人に囲まれている

だけど、一つだけ朗報が。なんとあの芥川龍之介もこの頭痛に悩まされていたとのこと!短編集『河童・或阿呆の一生』に収録されている『歯車』という作品に、その苦悩が描かれています。
これを読んだとき、「そうそう!分かるよ芥川さん!」とめちゃくちゃ共感できました。ちょっとだけ得したかも?
読書もまた私の大事な趣味で、本に救われた経験は何度もあります。頭痛をなくす術はないけれど(お医者さんに「治りませんよ」と言われた)、辛さを人と分かち合えると少しそれを軽減させることができたり、「私だけじゃないんだ」と安心できたりしますよね。この頭痛は本当に辛いんだけど、「芥川氏と同じやつだ!」と思って少し笑えるようになりました。

不思議なのは、ひとりの時間に、私は他の人の話を聞いてくすりと笑い、他の人の言葉を読んで助けられているということです。ひとりで過ごしていたはずなのに、気づくと色んな人に囲まれています。「私は人が好きなんだな」と、ひとり時間を通して気づく、温かで心地の良い逆説。
今度の休みも、自分のペースで、自分の好きなことをやって、どうか思う存分自分勝手にひとり時間を過ごせますように。