「幸せのカタチ」や「人生」は、自分自身で作っていくもの

最近、数年前にお付き合いしていた元彼が、結婚して子どもが産まれたという事を知った。そして、とても幸せそうにしているという事も。
正直、少しショックを受けた自分がいた。
未練があったわけではない。ひどいこともされたし、あの頃思いっきり幸せだったのかと聞かれれば、自信を持ってイエスとも言えない。だけど出会った当時、職場でいじめにあっていた私を救ってくれた恩人だった。彼を本気で信じて、好きだったからなのか…。
きっとショックを受けたのは彼と別れてから、彼以上に本気で好きになれる人に出会えていないからだろう。
このわずか数年で彼は幸せを掴み、私は本気の恋愛も出来ずにいる。周りの友だちも彼氏と幸せそうだったり、結婚して安定した生活を送っていたりして、年齢を重ねるごとに焦りや不安が少しずつ大きくなってくる。
27歳を目前にして、色々な事を考えることが増えた。決して若くも、遅くもない。彼氏がいるから、結婚しているからといって、それが幸せとも限らないかもしれない。
でも、ずっと胸の奥にあったモヤモヤしたこの気持ち、元彼の近況を知った事で私の中に鮮明な思いとして浮かび上がってきた。
過去のトラウマが原因で誰かを好きになることや、新しい恋の始め方を忘れてしまったのか、日々の生活の中でときめく瞬間すらない現実。
だからといって、幸せじゃないわけではない。やりがいのある仕事があって、自分の好きな事が出来て、大好きな家族や友だちがいて、私なりに一生懸命生きているつもりだ。とはいっても、何気ないきっかけでモヤモヤモードに突入する乙女心。
ご縁やタイミングが合えば、きっと今とは違うカタチでの幸せを感じることがあると信じて、今は少しずつ自分の環境を整える事を始めた。
無理をしないダイエットや気持ちを新たに部屋の模様替え、何より気持ちの面で自分に思いっきり優しくする事だ。思えばこれまで、意外と自分自身を大切にするという事が出来ていなかったのかもしれないとの気付き、特に力を入れている課題の一つだ。
そのおかげなのか、最近は自然と笑顔になれる瞬間や、気持ちを穏やかに過ごせているなと感じる事が増えた。
「私って意外とやればできるじゃん!」とか「笑顔でいると可愛く見える、かも?!」とか素敵な勘違いだったとしても、それで自己肯定感が高まっているのは事実。
どんな環境や性格でも、私の人生を作っていくのは自分次第なのだとすごく思う。
まずは、私自身がhappyだと心から思える事、自己満足でも自分に自信を持つ事が新しい出会いへのきっかけになる事を願って過ごしていきたい。
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