欲しいものは時間と心の余裕。だけどうまくいかない
私は幸せな毎日を送っているから、ほかに欲しいものは何もない。……というのは、ある意味本当で、ある意味嘘の話だ。いまある幸せをしあわせと認めながらも、現状に満足できず、結局ないものねだりをしてしまう人は、私以外にもきっといるのではないだろうか。
そんな私がいま一番欲しいものは、時間と時間に伴う心の余裕だ。
もちろん、現実的に欲しいものはいくらでもある。自動車、洗濯機、パソコン、かわいい洋服、好きな本……。考え出すとキリがないが、これらはすべてお金さえあれば手に入れることができそうなものである。だから、予算を決めて日々の家計のやりくりの中で貯金したり、積み立てしたりすることで、計画を立てていけばよい。
時間も同じように考えればよいと思うのだが、そうはうまくはいかない。あまりにやりたいことが多すぎて、いつも何から手をつけたらよいかわからなくなるのだ。
勉強、断捨離、ハンドメイド、…やりたいことをあげればキリがない
私がいま欲しい時間は、日常生活の中で日々行っている仕事や家事をする以外の時間である。
具体的にあげると、資格試験に向けて勉強する、コンペティションに挑戦するなどの自己スキルを磨くための時間。断捨離をして部屋を片付けたり、今までつくってよかった料理レシピをまとめたりして、生活の質をあげるための時間。副業になったらいいなと思っているハンドメイド作品の制作時間。書きたいエッセイを書き溜めたり、ギターで曲をつくったり、好きな小説や雑誌を読んだりする趣味の時間。これから生まれてくる子供のための準備や、夫婦2人のうちに旅行などを楽しむ時間など、こちらもキリがないほどたくさんある。
優先順位をつけようと思っても、優先同率に並ぶものが多く、並行してとりかかろうと思っても、片手間でやれることが意外と少ない。
時間はつくるもの、とよく言うし、時間をつくってやれることからやっていくしかないと思っている。正直なところ、いままでは急に舞い込む用事や日々の疲れを言い訳に、時間をつくる努力から逃げてきた。
無理なくどうにか時間を得たい。この機会に改めてどうすれば時間をつくることができるか考えてみることにする。
時間の使い方を考える。毎日の積み重ねが大切なのかも
平日は、仕事と家事でほとんど時間を使ってしまっている。週の半分くらいは昼休みにちょこっと本を読んだり、資格の勉強をしたりすることはあるが、心の余裕まではないため集中できている気がしない。
夜も夕飯の支度がスムーズにいけば、時間を取れなくもないが体の疲れと、明日も仕事だと思うととにかく早く寝たい気持ちが勝ってしまう。
残るは朝。春になり気温があたたかくなってくれば、1時間ほどはやく起きれるかもしれない。いきなり毎日は無理かもしれないが、習慣になれば5日間で5時間を確保することはできそうだ。
休日は、平日よりも遅く起きて、一週間分の買い物や、通院など、普段平日に消化することができない用事を済ますだけで半日や一日を使ってしまう。そのため、残った時間でなんとなくそのときの優先順位が高かったものにあてている。
先の予定が読めないため、毎週同じだけの時間を確保するのは難しそうだが、予定がない日に何をどれだけやるのか、あらかじめ計画を立てることはできそうだ。
平日、休日でそれぞれ確保できそうな時間をうまく使うために、やりたいことにかける時間の目安を一つずつ計算しておくのも必要だろう。
毎日の積み重ねがどこまでできるかわからないが、今度こそ自分の力で大切な時間を手に入れたいと思う。