仕事をしている時。
先輩は、仕事をテキパキこなしていく。
どこかに出掛けた時。
あの人は、オシャレだな。
私には、何が出来て、何があるんだろう。

あの時なぜ、しなかったんだろう。そんな後悔をしてばかり

私は昔からよく人のことを見てしまう。
そしてその度に、他の人の良い所ばかり見えて、自分の悪い所ばかりが、汚れのように浮き出て見える。
いわゆるマイナス思考。
部活の定期演奏会でリーダーをした時は、部員や先生の提案に対して「出来るかな?」「時間的に厳しいかも.……」などと言いすぎて、「それじゃ何も出来ないじゃない!」と先生に怒られた。

それなりに努力するけど、上手くいかなくて燻っていたら、いつの間にか学生の期間が終わって社会人になった。
最初こそ、頑張ろう!と意気込んでいたけど、仕事を覚えていけば失敗することもあって、日に日に落ち込むことが多くなっていった。
最初から完璧に仕事が出来る人はいないと分かっていても、失敗したという事実が自分の中のどこかにこびりつく。
先輩や上司がフォローしてくれても、モヤモヤは消えない。
なんで失敗したんだろう。
なんであの時ああしなかったんだろう。
そんなことを考えて、後悔ばかり。

「なぜあの人は素敵に見えるの?」と、自分と比べて悩んでしまう

日常生活でも、周りの人の良いところばかりが目に付いて勝手に疲れてしまう。
どこか出掛けた時なんて、みんなキラキラして見えるから結構しんどい。
服もメイクもスタイルも。
なんで私はこんななんだろう。
なんであの人は素敵に見えるんだろう。
自分と比べて、悩んでばかり。
もっと勉強して努力すればいいだけの話だけど、上手くいかないのではないかと思って落ち込む。
振り返れば、この思考でよく生きてられるなと思うけれど、昔からこんなだから慣れてしまったんだと思う。

そんな感じで過ごしているから、日々色んなものに助けられる。
好きな芸能人や本。どれだけ落ち込んでいても、気分転換すればリセットされて、幾分かは楽になる。

なんとなく聴いていた歌詞に支えられた。私にはまだ可能性がある

私に無くてはならないもの。
その日は音楽に助けられていた。
HIPHOPの軽快な曲。
サブスクで聞いたり、何かのCM曲になっていたり、音楽番組でもやっていて何度も耳にした曲。
仕事で失敗してしまったけれど、音楽の力でどうにかなって欲しい、そんな気持ちだった。
テンポが良いのでノリながら聴いていたら、サビでラッパーが「俺らには伸びしろしかない」みたいなことを歌った。

伸びしろ。
それまでなんとなくで聴いていた歌詞が、そこで突然飛び込んで来て、「私にはまだ可能性があるのかもしれない」と思えた。
そして、そこでやっと、私に足りないのは余裕だと気づいた。
これから落ち込んでも、余裕を持って、プラス思考になることが出来たら、自分への負担が軽減する。

だから私は、失敗したり、何か自分のことで落ち込んでも、成長した自分を想像して、もっと努力出来るようになりたい。
それに。
先輩がテキパキ仕事をこなしている時。
私もあんな風に仕事したいから、頑張ろう。
街でオシャレな人を見かけた時。
私も勉強して、服を着こなそう。

こっちの方が人生楽しそうだし。