出産へのマイナスイメージ。子どもができた友人のSNSに増えるのは
私は子どもが好きではない。それ以上に出産するのが怖い。
自分の事でさえ精一杯なのに、他人の人生を背負える気がしないのもあるし、妊娠中、出産後のパートナーとの関係性の変化、ちゃんと社会復帰できるかの不安などマイナスのイメージが個人的には強くある。
私も今年で27歳、周りにも子どもが産まれたという報告が増えた。
子どもができた人達のSNSは子どもの写真で溢れ返っている。愛しい我が子の成長を残しておきたいのだろう。無条件で愛される子どもたちはみんな可愛いし、微笑ましくなる。しかし、それと同時に増えるのはパートナーへの不満だ。
インスタのストーリーに度々現れる、真っ黒な画面にびっしりの白い文字達。育児や家事に協力的ではないとか、自分だけ飲み会に行ってずるいとか、彼女達の不満は収まらない。
そういうのを見ると、子どもを産むなんて自分にはできないなと感じてしまう。パートナーと2人だったときにはあんなにラブラブだったのに、子どもができるだけでこんなに変わってしまうものなのか?と思う。
パートナーとの関係はどうなる? 仕事と子育てでフル稼働に?
私はパートナーとずっと仲良くしていたい。もちろん彼女達もそう思っているに決まっているが、子どもができることによってパートナーとの関係性が変わってしまうことは寂しいし、よく出産をしてからレスになるという話を聞く。そんな気分にはなかなかならず、触られることを拒みたくなるそうだ。
私には耐え難い。出産を怯んでしまう理由のひとつだ。
去年、職場に育休明けのスタッフが戻ってきた。
時短勤務で15時にあがり、サービス業界だけど保育園の関係で土日休み。羨ましいなと思うけど、話を聞く限りそれでも時間はないらしい。
小さな子どもがいると家事に手をつけることができないから、15時に帰宅し、家のことを済ませてから保育園にお迎えに行くそうだ。子持ちの主婦、毎日フル稼働だ。
そのスタッフの旦那さんはまだ育児には協力的らしいが、気持ちに余裕はないそうで、2人目を考えるのは当面先と言っていた。
少子化が進むわけ。考えが変わるとしたら年齢のタイムリミット?
私は現在店長だが、多分妊娠が分かった時点で店長職から降りることになる。育児が落ち着くまで、もう店長に戻ることはないだろう。何十年もブランクを空けてまたお店のトップが務まるだろうか。
子どもをつくるということは、イコールキャリアを捨てることにもなってしまう。出産を怯んでしまう大きな理由のふたつ目だ。
世の中、出産するメリットがあまりにも少なすぎる。保活(保育園探し)は、自治体にもよるだろうが産まれる前から始まると聞いて衝撃を受けた。物価もどんどん上昇する中でお金の心配もある。そりゃ少子化も進むわけだ。
子どもが欲しいと考える人なら、メリットデメリットなんて考えず出産できるかもしれない。でも私のように子どもが好きではなく、出産するメリットがあまりにも少ない状況であれば、子どもをつくることには抵抗があるのではないかと思う。
そう思っている私も、出産できる年齢のタイムリミットが近づけば考えは変わるかもしれない。今は子どもはいらない、出産が怖いと思っていてもプラスに捉えられる日が来るかもしれない。
それまでにもっと子育てがしやすく、サポートが整った世の中になっているといいなと願う。