温暖化対策って、もしかして節約になる?
最近では、「地球温暖化」「カーボンニュートラル」という言葉を見ない日はない。
私も何かしなくてはと焦るものの、暑い日はクーラーなしでは生きられないし、スマホもPCも必需品だし、コロナが収束したら海外旅行にだってたくさん行きたい。
そんな私は、「二酸化炭素排出量の1/4(諸説あり)は食べ物だ」という説に飛びついた。関連する記事を読んでいると、食べ残しをなくして、牛や羊などの家畜を食べる頻度を減らすとよいという。
……ってそれ、私が大学生時代に節約のためにやっていたことじゃないか。「地球のため」だと目標が大きすぎてモチベーションの維持が大変だが、「自分のお財布のため」ならできそうだ。
食品を廃棄しないためのマイルール。困った時はスープを作ろう
私は大学生の頃お金がなく、食費消耗品費交際費など全て込みで1か月2万円生活をずっとしていた。その中で、「食費を抑えるために一番有効なのは、自炊をして且つ食材を廃棄せず使いきること」であると学んだ。そのため私は、食品の廃棄を防ぐためのマイルールを持っている。
まず、だいたい1週間単位で何を作るか、スーパーに行く前にざっくりと考えておく。そして、単価が安いからといって、食べきれないのに大袋を買わない。結局廃棄して、お金も二酸化炭素も無駄に出ていくことになるからだ。
また、冷凍できる食材というのは意外と多いので、冷凍庫を活用すれば無駄を減らせる。もちろん定期的に冷凍庫の食材を確認して使い切るのを、忘れないようにしなければならないが。
そうして頑張ってもやっぱり、ちょっとずつ材料が余る。なんやかんや言っても、計画通りにいかないことも多いのだ。
そこで私は、余った材料でスープを作って使い切ることにしている。キャベツやニンジン、セロリなど、洋の野菜が多い時はコンソメ。もやしやニラ、卵などは中華スープ。万能なのが味噌汁だ。ハンドブレンダーがあれば、ポタージュを作って牛乳や生クリームを使い切ることも可能。
「難しいことを考えなくても、スープさえ作れば食べ物が悪くなる前に使い切れる」と分かっていれば、気負いすぎて疲れることもない。
また、失敗してやむを得ず廃棄することになってもあまり気にしすぎないことが、長く続けて上達するコツだと思う。
環境問題を意識して魚料理を増やしたら、新しい「楽しさ」を見つけた
牛や羊の生産過程で排出される二酸化炭素量が多いと聞いてから、牛肉を食べる頻度が著しく減った。あえて我慢しているというよりは、「お金も浮いているしちょうどいいかな」という具合だ。
代わりに食べているのは、鶏肉や魚。鶏肉はもともとよく食べていたが、二酸化炭素排出量を意識するようになってから、魚をよく食べるようになった。近所に魚が安いスーパーがあるので大変助かっている。
なんだか面倒くさい気がして魚料理は敬遠してきたのだが、最近とても楽しいことに気が付いた。季節によって棚に並ぶ顔ぶれも違うし、種類が多くて食べ飽きない。環境問題を意識しなければこの楽しみもなかったのかと思うと、地球のために生活を変えて行くことも悪くないなと思う。
大豆ミートも試してみたいが、もう少し安ければなあ……。人工肉の研究も進んでいるようだし、新しい食べ物を楽しむ機会がまだまだ私たちを待っていそうだ。