仕事場では、ただの仕事の人。LINEというネットの中では私の友達。
私は、その友達、Uが大好きだ。それは友達として。
愛が私を変えたこと。人に甘えることがなかなかできなかった私が、Uの言葉で甘えることを覚えた。
本人は全くそのつもりがなくても、私は友達としての愛情を感じている。

何でも話すようになり、きっと誰よりも私について詳しい友達

出会いは仕事場。仕事で何度も助けてもらった。
私が困っていると、何度も駆けつけてくれていた。
そして仲良くなった。お喋りをたくさんするようになった。
はじめは、プライベートの話や仕事の話を仕事場でもたくさんしていた。
しかし、仕事以外の話をすると私が周りから怒られるようになってから、私たち2人は仕事場であまり話さなくなった。

怒られてしまった話は、Uにも勿論した。
話し合い、以前からやり取りしていたLINEで続けようと2人で決めた。
LINEでは毎週のように話をしている。私から一方的に送りはじめ、Uと会話をしている。
いつの間にか、仕事場の人以上の関係になった。それは、友達。

Uは私がたくさん悩むこと、病みやすいことを知っている。心療内科に通っていることも。私がシンガーソングライターなどの活動をしていることも知っている。
私が何でも話してしまっているからだ。
話している内容は、他の誰よりも詳しいかもしれない。普通だったら話し難いことまで話している。

仕事や人間関係、芸能活動の悩みなどを打ち明けている。
さすがに毎日愚痴っているわけではないが、ストレスが溜まると、必ず夜の8時過ぎてからLINEしてしまう。夜の8時過ぎには恐らくUの仕事が終わっているからだ。
「愚痴っても良い?」と確認をとってから私は愚痴るし、時には嘆く。
「どうしたら男の人に弄ばれずに済むか」という、どうしようもないような愚痴すらもしたことがある。

話すことで、気づかなかった私自身を知ることができる

Uの前では特に、飾らない私がいる。
どうしようもなく、ダメな自分を見せられる。
LINEの中だけしかきちんとお喋りはできないが、居心地が良い。
Uには、「話聞くよ」と言われた。「程々に(自分・Uに)発散しなさい」とも。その言葉をもらってから私は、LINEの中でUに甘えている。

言葉通り、Uは何でも話を聞いてくれる。LINEの中でずっと。
だから、悩みなど様々な話を聞いてもらっている。
ある時、仕事についての悩みを打ち明けた。その時から、私が悩みを打ち明けてひたすらUに聞いてもらうというこの関係が続いている。
アドバイスもくれるし、ただ話を聞いてくれるだけのこともある。
LINEで話していると、自分とは違う見方をUから知る。私自身が気づかなかった私を知ることができる。
私自身を見つめ直すことができる。
Uと話しはじめてから、様々な私を知ることができた。
考えすぎる私は、Uによく「何事もほどほどにね」「無理しないように」と言われる。

いつまで続くか分からない関係だからこそ、今のやり取りが愛おしい

そのような2人の関係はいつまで続くだろうか?いつまで私は、UにLINEで甘えていられるだろうか?
あくまで、私が甘えることができるのは、LINEというネットの中のみ。リアルでは、甘えることができないのだ。

このような関係が一生続けば良いのにと思いつつ、それが叶わないことを私は知っている。
Uに好きな人ができたら、きっと私は連絡をしない方が良いだろう。私に好きな人ができた時も同じようなことが言える。
Uに甘え続けてはいけない。

だから、今のやり取りがとても大切で愛おしい。一文一文が切ないと感じることがある。
Uはこれからもずっと私の友達でいてくれるだろうか?未来のことなんてわからない。
甘えることができなくなっても、一生の友達になれば良いなと心の底から思う。

大好きなUへ、いつも甘えさせてくれてありがとう。