友人たちと撮った大好きなプリントシールは、捨てられない
先週の土曜日、部屋の片付けをしていた時のこと。
引き出しに入っていたお菓子の缶を開けると、昔私が友人たちと撮ったプリントシールがわんさか出てきた。
数えていないけど、ざっと100枚は軽くあると思う。約10年以上前、一番古くて20年以上前のものもあるから、中にはぼやけて誰が映っているのか分からないものや、色がうっすらと変色してしまっているものもある。
私がずっと捨てられないものは、この大量のプリントシールたちだ。
私が人生で初めてプリクラを撮ったのはいつだろう。
小学1年生の時に仲良くしてくれた小学6年生のお姉さん2人と遊んだ時に、地元のスーパーの2階にある小さなゲームセンターのプリクラ機で撮ったのが最初だったっけなぁ。
もう20年以上前のことだからはっきりとは覚えてないけど、当時は今のように落書きも全然できないし、ペンの色も数種類しかなくて、出てきたシールの形も横長の長方形だった気がする。
だけど、お姉さんたちと一緒に自分が写った画面にカラフルな文字が書ける!
それにハートや星のかわいいスタンプも押せて、それがシールになって出てくる!!
シールってことは好きなところに、どこでも貼れるんだ!すごいなあ!!!
当時小学生だった私は、このプリクラにすごく感動した記憶がある。それからは仲良しの友達や妹と一緒に撮るプリクラが大好きになった。
友達との恒例の遊びは「プリクラを撮ること」だった
小学生時代の私は、友達と遊ぶときはいつも小学校近くの駄菓子屋さんに行き、そこから文具店でメモ帳や香り付きのペンをお小遣いで買う。そして、プリクラをスーパー2階のゲームセンターで撮って、公園に行ってプリクラやメモ帳を見たり、ドッジボールをしたりするのが恒例だった。
それが中学生になると行動範囲が広がり、電車で最寄りの映画館に行って映画を観たり、ショッピングモールのフードコートでご飯を食べたりすることが多くなった。そして、最後にプリクラを撮るのもやっぱり欠かせない。
そして高校生になると、駅前のファミレスで数時間お勉強したり、おしゃべりしたり。進学校に通っていたから、勉強することがメインになりつつあった放課後や休日だったけど、帰りに駅ビルのゲームセンターでプリクラもよく撮っていた。
私が誘う前に必ず誰かが「プリクラ撮りに行こうよー!」と声をかけてくれていたから、きっとその当時の女子たちは、私と同じように誰もがプリクラが好きで仕方がなかったんだと思う。今の10代の女の子たちにとってもプリクラが欠かせない存在であるように。
当時持っていたガラケーの裏や下敷きにお気に入りのプリントシールを貼ったり、友達同士で交換するのも流行っていた。友達が彼氏と撮ったプリクラを自慢げに見せてくれたこともあったっけなぁ。ふふ、私も彼氏と撮りたいなぁって憧れていたのも懐かしいなぁ。
プリクラ1枚1枚が、私にとっての「小さなアルバム」
短大に進学し、社会人になるにつれて、プリクラを撮る機会はめっきり減ってしまった。私が最後にプリクラを撮ったのはいつだったかも思い出せない。だけど、10代の私の青春にはいつもプリクラが欠かせなかった。
高校生の頃にはプリクラもすごく進化して、顔をかわいく加工できるようになったり、脚が長く見えるような機種が出て来たり、プリクラと一緒につけまつげがおまけで出てきたり。おまけのつけまつげを付けてみようと悪戦苦闘したけど、結局不器用な私は付けるのを諦めた、思わず苦笑いしちゃうような思い出もある。
何十年も前のプリクラだからぼやけてしまったり、変色してしまったりしているのも仕方がないし、今の私には生活するうえで必要ないものだから、正直捨てた方がいいのかもしれない。
だけど、ぼやけているプリクラ1枚でもすぐに、撮ったその日のことを落書きや写ったメンバーで思い出すことが出来る。いわば私にとってそれらは、小さなアルバムなのかもしれない。
これから先何十年も保管し続けるからもっと経年劣化も進み、ぼんやりしたり変色し続けてしまうと思う。最後には何が何だか分からなくなってしまうかもしれない。
だけど、これからもこの小さなアルバム達を手放すことはきっとないと思う。だって、私の青春を彩ってくれた大切な宝物だから。
大人になったらプリクラを撮る機会がなくなってしまったけど、これを書いているうちに久々に撮りたくなってきた。
友人たちとも「久々だねー!プリクラとか何年振り!?」とかお決まりのセリフを笑い合って言いながらも撮ってみたいし、高校生の私がずっと憧れていた彼氏とプリクラも撮ってみたい。
彼はポーズとかとるの恥ずかしがるかな、でも「思い出になるなら」って結局は一緒に撮ってくれると思う。彼はそんな人だ。最近のプリクラ事情に全くついていけていないけど、別人級にかわいく写ると聞いたから、ちょっと試してみたい気もする。
よーし、アラサーだけどそんなの関係ないよね、自分にそう言い聞かせて「プリクラ撮りに行こうよー!」と昔のように誘ってみることにする。