気候変動や地球環境についてのニュースや情報を、毎日のように目にします。予想されている深刻な未来ではなく、安心して暮らせる将来にするため、今の私たちができることは何でしょうか。「かがみよかがみ」が「わたしのちょっとしたエコ」をテーマに募集したところ、それぞれの具体的な取り組みをつづったエッセイが、数多く寄せられました。「ひとりの力は小さい」「できることは限られている」との声もあります。しかし、そうであっても、楽しみを見つけながら、自分のできる範囲で行動する、そんなかがみすとの姿が見えてきました。

上の画像は、投稿されたエッセイでよく使われている言葉を分析したものです。登場する頻度が多いものほど、大きく表示されます。

最も多かったのは「プラスチックゴミの削減」の取り組み

具体的な「行動」の例として、エッセイのなかで最も多く描かれていたのが、プラスチックゴミの削減です。投稿者のおおむね3分の1ほどが、エコバッグ(または「ポリ袋をなるべくもらわない」)や、エコボトル(または「ペットボトルをなるべく買わない」)を使っていると、エッセイのなかで触れていました。

次に多かったのが、フードロスなど食品について。そのままでは捨てられてしまう、賞味期限の近い商品を選ぶ、余らせたり腐らせたりしないように食材をたくさん買い込まない、と心がけている方が目立ちました。
また、衣服について、厳選して買うようになった、またはものを大事に使っている、という方も同じぐらいいらっしゃいました。

私が買わなかったら他の人の手に渡ったかもしれないよな。あまり大事にされないまま捨てられてしまうよりも、本当に欲しいと思った人が買ってたくさん使ってくれた方が物にとっても幸せだったんじゃないかな。無駄にしてしまってごめんね……。

――純江つぐみさん「大掃除でも減らなかった服。『迷ったら買う』スタイルを見直した」

生ゴミをいかに減らすか。「野菜」についてのアイデア

日々の生活で実行できるアイデアとして目立ったのが、「野菜」をめぐるものでした。
生ゴミをできるだけ出さないために、野菜の皮をむかずにそのまま料理に使うほか、キチノ葉さんは「スープとして作り置きする」というやり方を詳しく書いています。

余った材料でスープを作って使い切ることにしている。キャベツやニンジン、セロリなど、洋の野菜が多い時はコンソメ。もやしやニラ、卵などは中華スープ。万能なのが味噌汁だ。ハンドブレンダーがあれば、ポタージュを作って牛乳や生クリームを使い切ることも可能。 「難しいことを考えなくても、スープさえ作れば食べ物が悪くなる前に使い切れる」と分かっていれば、気負いすぎて疲れることもない。また、失敗してやむを得ず廃棄することになってもあまり気にしすぎないことが、長く続けて上達するコツだと思う。

――キチノ葉さん「大学時代にやっていた節約生活が、私のエコな取り組みにつながった」

また、「野菜をゴミ箱に捨てる行為って、『丁寧な暮らし』から一番遠い気がする」とつづったアンナさんは、野菜の「ぬか漬け」について書いてくださいました。

漬ける食材は、主に冷蔵庫の奥から見つかったしなびたキュウリや、中途半端に残ったニンジンだ。大抵のものは漬けられるし、なんならトマトやアボカド、チーズなど小洒落た食材も合う。 今では野菜を使いきれなくて捨てることがなくなったし、苦すぎてそのままでは食べられないダイコンも美味しく再利用できるからありがたい。

――アンナさん「捨てる野菜を美味しくする『ぬか漬け』。私の手が作る私だけの宇宙」

そのほか、さくらだふぁみりあさんは、生ゴミを処理するコンポストを使い始め、それからゴミの量が激減したことに驚き、さらにプラごみの多さにも意識が向くようになったと書いています。

地球環境問題は大きなテーマ。でも、できる範囲で、楽しみながら

長い間、危機が叫ばれてきた地球環境をめぐる問題。かがみすとにとっては、幼いころから耳にしてきたテーマだったでしょう。継実さんは、以下のようにつづります。

エコな行動は幼い頃から習慣化されていたと思う。私の地元はゴミの分別が厳しい自治体で、母に教わりながらゴミの分別に取り組んでいた。地元のゴミ拾い行事にも積極的に参加していた。

――継実さん「あらためて読んだSDGsの項目。私に響いた『災害対策』という行動」

しかし、地球環境問題は、個人が取り組むには大きすぎる。ひとりにできることは小さい……そう考える方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。

環境問題に関心を持つ一方、ふだんの生活のなかで「エコ」を意識していないと書いたのは、ありすさんです。なぜならその方が「快適」で、「楽」で、さらに「エコ商品は高い」から。

たまたま手に取った商品がエコな商品でした、といったような状況を作らない限り、解決は遠くなってしまう。 しかし私は気がついた。そういった社会になるように、技術を研究するのが私なのだと。普通の人が普通に生活するとエコになる、そんな社会を作る。それこそが私の使命なのだ。運がいいか悪いか、どうやったら関心のない人が動くのかは、自分自身が一番よくわかっている。そのための研究をすればいいのだ。

――ありすさん「エコ生活をしない私は、普通の生活がエコになる技術を研究している」

そして、「一人一人の小さな行動が解決に向かうと信じている」とつづりました。

また、牛乳パックのリサイクルをしているという鈴蘭さんは、こう書いていました。

私の本当に小さなエコが地球の数値を変える事なんてありえないし、たぶん止めても変わらないだろう。そんな事は重々分かっている。

不運な出来事に遭遇した鈴蘭さんは「何か良い事をしなくては、という願掛けあるいは罪滅ぼし」としてエコな取り組みを始めました。そしてリサイクルのためにスーパーに足を運ぶなかで、「季節の変化」に気づいていったそうです。
鈴蘭さんはつづります。

小さなエコというより小さなジンクスとして、素敵な何かに出会うために、負担なく続けていきたい。

――鈴蘭さん「続けている牛乳パックのリサイクルは、私が素敵なことに出会うため」

これから私たちの環境はどうなっていくのか、そして何ができるのか。なかなか見通せないなかで、自分たちの手が届く範囲で無理をせず、そして楽しみを見つけながらエコな活動に取り組む――
寄せられたエッセイからは、そんな女性たちの姿が浮かび上がってきました。