いつか自分も出産して、お母さんになりたい。小さな頃から自然とそう思っていた。

SNSを見ていると、お母さんになった同級生の投稿がキラキラと輝いている。
幸せそうだなという思いと、彼氏のいない私には縁遠い話だなとも思ってしまう。
子どもは授かりものだからと、穏やかに構えていられるうちは幸せだと思う。
きっと何年か後には、違う見方をしている気がする。

育休中の先輩のお宅へ。先輩の「お母さん」の一面を見た

先日、育休中の会社の先輩のお宅を訪ねた。
事前にお祝いのためのベビー用品を選ぶのは、とても楽しく、様々なデザインの小さな服や靴を見るたびワクワクした。
自分の子どものために、楽しみながらベビー用品を選ぶ日が来てほしい。

会社のチームには、先輩の他にも時短勤務の制度を使っているママさん社員が複数いて、在宅勤務制度もうまく使ってバリバリ働いており、ママさんの管理職もいる。
会社での仕事も家庭での仕事もばっちりこなしているママさん方には、尊敬の念を抱かざるをえない。

先輩は出産を「痛かった」と言うが、出産の痛みを経験したことのない私にとっては、未知の領域だ。
出産は危険が伴うので、「母子ともに健康」という表現をよく目にするのは、健康に退院できない可能性もあるからだと、真剣な顔で先輩は語った。

そして恐る恐る赤ちゃんを抱っこさせてもらった。
小さいな、かわいいな、温かいなと純粋な思いが湧き上がった。
毎日必死に神経を尖らせてお世話をしている先輩の苦労の前ではお気楽ではあるが、そう思うだけで幸せな気持ちになった。

先輩は産後のメンタル不調にも深刻には悩まなかったそうで、元気そうで安心した。
楽しく落ち着いて出産育児をするには、夫や実家の協力も不可欠だったとは言っていた。
仕事以外の先輩の「お母さん」の一面を見れたことも嬉しかった。

若いうちに産みたいという理想と、今の自分の状況を考える

20代の独身で彼氏もいない今だからこそ、自由に理想を語れると自覚しているが、体力のある若いうちに産みたいと考えている。出産にリスクはつきもので、少しでも若いうちに産むことで、自分と子どもを守ることに繋がると思っている。
そこには、周りから若いお母さんだと思われたいという憧れも、実は含まれている。

パートナーと家庭を持つにあたって、子育てを一緒にしたいという思いがある。
このまま働き続けることができ、両親や会社、行政の支援を最大限に活用すれば、シングルマザーで子育てをすることは可能だと思う。
ただ、出産を経験したいわけではなく、未婚のままシングルマザーをやっていく覚悟もないので、まずは彼氏を作り、結婚することが自分の理想とする家庭を作る第一歩になる。

しかし、今の自分の状況はどうだろうか。
平日は仕事しかせず、夜ごはんを食べることを疎かにしてしまっている状態では、健康的ではないし、子どもを育てる余裕などないだろう。

仕事をマネージし、効率化を図ることで、まずは自分の世話も精一杯な状況から抜け出し、子育てを一緒にできるパートナー探しに没頭できる環境を作りたい。