社会人になる直前、初めて「眠れない」という体験をした
小さい頃、父に「むーちゃんは夜更かしできない子だね」とよく言われていました。20時には寝て、6時には起きる。とても健康的な生活を送っていました。
大学生になっても23時頃には眠くなる子でした。飲み会でも、どんなに楽しい場でも、その時間には眠くなる。私と不眠は縁がないものだと思っていました。
しかし、ここ最近は2時から3時ごろに一度は起きてしまう。それから1時間くらいは眠れない状況が続いています。
社会人になる直前、精神面から来る体調不良に見舞われました。そこで初めて「眠れない」という体験をしました。いつの間にか深夜3時になっており、完全に夜型の生活を送っていました。
体調不良も続き、偏頭痛・胃腸炎・原因不明のイボ等……様々な病院へ通いました。そして最終的には不眠に悩みました。「どうしても研究室へ行きたくない」と体が拒否していたのですが、無視した結果が精神的な不調へと導かれました。
それから精神科へ通い、カウンセリングを受けました。研究室ではお休みを頂けたため、お陰様で4月には社会人として社会復帰が出来ました。
一晩に一度は起きてしまう私。大好きな深夜ラジオを聴いていると
そして1年、現在社会人2年目です。このところまた不眠に悩んでいます。睡眠薬を飲んでも、精神安定剤を飲んでも、一晩に一度は起きてしまう。正直困りました。
そんな時、私は誰かの声を聴くと落ち着きます。大好きな深夜ラジオをついつい聴いてしまいます。楽しくて、長時間聴き、笑いながら、気づくと寝ています。しかし、眠れない時間は1時間ほどだったので、日中の眠気に悩んでいました。
彼氏の家にお泊りした日。趣味のラジオを聴いているとふと涙が出てきて、止まらなくなりました。それは祖父母のエピソード。自分と重なりました。
彼女にとって祖父母はかけがえのない存在。結婚式を挙げる際、祖父が末期がんであることが判明しました。彼女は式の予定を早めましたが、祖父は行くことが出来なかった。その為、彼女は花嫁姿を写真に撮り、病室へ足を運ぶという内容でした。
私にとって祖父母は心の安定剤でした。小さい頃、母と折り合いがつかず、祖父母の家へ毎週のように遊びに行っていました。祖母に「むーちゃんが大人になったら素敵な旦那さんを連れてきてね」とよく言われました。当時の私は照れながら「結婚できるかわからないから、友達を連れてくるよ」と言った事を昨日の様に思い出します。
そんな祖母の夢は、叶わなくなりました。
祖母は脳出血で倒れ、奇跡的に助かりましたが、後遺症として認知力がなくなりました。祖父の事も娘の事もすべて忘れてしまいました。孫の私の事も認識が出来ない。だから、祖母に旦那さんを紹介する夢は叶いませんでした。
眠れない理由を解決できれば、幸せになれる道が続いているはず
ラジオを聴き、そのことを改めて実感すると、私の目からは涙が止まりませんでした。何とか涙をぬぐいましたが、やっぱり出てきてしまいました。
泣いている私に戸惑う彼。それでもそばにいてくれて話を聞いてくれました。
話し終わると心がすっきりしました。その日は途中で起きたものの、一瞬で寝れてゆっくり朝まで眠る事が出来ました。
私にとっての眠れない理由はストレス、自分では気づいていない悩み、一人でいる事だと感じました。落ち着く場所やストレスが無ければ眠れる。幸い、大切な友達や仲間がたくさんいる。だから、もやもやしている自分で認知していない悩みに気づけるようにすれば眠れると思いました。
祖母の夢は叶えられなかったけど、いつも孫の幸せを仏壇の前で願っていた祖母。私はそんな祖母が願ってくれたから、幸せになれるように努力していきたい。眠れない理由を解決できれば、自分が幸せになれる道が続いているはずです。