高校最後の運動会。しぶしぶリレーのクラス代表を引き受けた

高校最後の運動会、私はリレーのクラス代表選手に選ばれてしまった。
私はすごく足が遅いわけでもないが、とりわけ足が速いわけでもない。50m走は8秒台前半、中の中と言ったところだ。
詳細な理由は割愛するが、じゃんけんで負け、どうしてもリレーをやりたくないと嘆く友人の代わりに、渋々ではあるがリレーの選手を引き受けた。正直全く乗り気ではなかったが、高校最後の運動会でリレーの選手を務めるのもいい機会だろうと、真剣にやることに決めた。

すぐさま、陸上部の友人に頼んで特訓をしてもらうことにした。私自身元々運動部だったとはいえ、高校3年生で、運動部の部活もすでに引退し、運動不足だった私にとって陸上部のメニューはかなり過酷なものだった。
全身筋肉痛になり、特訓どころかまともに歩けないような日もあった。ただ、ここまでやればきっとうまくいくだろうと少し意気揚々としていた。

運動会前日の夜中。友人たちとオールナイトすることに決めた

話は少し変わるが、私は高校時代、寮生活をしていた。ルールがかなり厳しい寮で、平日も土日もお構いなしに勉強時間が定められ、消灯時間も決まっていた。
もちろん消灯時間後は自室から出ては行けないのだが、先生の目を盗みながら、夜中に友人の部屋を行き来するのはこの頃の醍醐味だった(結局先生にみつかってしまい、ばつ掃除としてトイレや洗濯機、洗面台を掃除させられることも多々あったが)。

話は戻り、運動会前日の夜中、当初リレーの選手をする予定だった友人と、さらにもう1人別の仲の良い友人2人が私の部屋に来て、一言放った。
みんなでオールしよう。
今思えば何という悪友だ(笑)。私はあなたの代わりに明日リレーで走るというのに……!
ただ、当時の私はそんなことはそっちのけで、大好きな友人2人とオールすることに決めた。多分、私は馬鹿だ。

運動会前夜、3人でいろんな話をした。当時の私達3人の恋の話、しょうもないけど笑える話、何を話したのかはもう明確には覚えていないが、とても楽しいひとときだった。よりによって高校最後の運動会の前日に徹夜する必要があったのかは定かではないが、私にとっては忘れられない思い出となった(色んな意味で)。

夜が明けたら大後悔。けれど、心はすごく満たされていた

夜が明けた。もちろん私は大後悔。えげつなく眠い上に、ずっと座りながら喋っていたせいか、身体も痛い。若干筋肉痛も残っていたこともあり、正直体はぼろぼろだ。
ただ、心はすごく満たされていた。
一緒に徹夜した友人や、特訓を手伝ってくれた友人をはじめ、色んな友人がすごく応援してくれた。徹夜したことは他の友人には秘密にしていたが、暴露していたら応援してくれてなかったかもしれない。我ながら懸命な判断だ。

もう、やるしかない!腹を括った。
リレー種目は午後。午前中は可能な限り体力を使わないよう、合間をみては木陰で休憩した。

そして、リレーがついにはじまった。
大量のアドレナリンと、はじめてもらう声援のおかげで無事、走り抜けた。
結果は1位だった!と言いたいところではあるが、順位は真ん中くらいだった。誰かを抜かすことはできなかったが、抜かされたわけではなく、周りの足を引っ張ることは避けられたので良しとしたい。私個人的には大成功だ。
その他の記憶は睡魔のせいであまり覚えていないが、高校最後の最高の運動会だった。

寮に帰宅後、勉強時間に爆睡して先生に怒られたのは言うまでもない。
これもまた、いい思い出だ。