ふと気づくと朝を迎えている。
そんな日が多くなったのは何時からだったのか、もう思い出せない。

眠れない理由は「青春」だった学生の頃。大人になった今では

学生の頃は、お友達と夜までLINEでお話するのがとても楽しかった。
今日の授業中、先生の寝癖すごかったよね。
好きな人ができたの。どうしたらいいかな?
テストやばい。ここの解答、なんでこうなった?!
ありふれた話かもしれない。でも、今思い返したら宝石のようにキラキラ輝いている思い出たち。私だけの特別なもの。
気がついたら朝で、みんなで電話しながら朝日を見たり、ラジオ体操したり。楽しかったなぁ。
青春ってたぶんこういうこと。
甘くて、苦くて、酸っぱくて、切ない。
眠れない理由は青春だった。

大人になっても眠れない夜が毎日のように続いた。
私いつから、まともに寝るのが難しくなったのかな?
いつから、こうなってしまったのかな?

眠りたいのに、眠れない。寝るのが怖い。
日々課題や時間に追われて浪費されていく、わたしの心とからだ。カチカチとなる時計。ぶーんと低い音を鳴らす冷蔵庫。かたかたと窓を揺らす風の音。

寝ようとすると身体が締め付けられるような感覚に陥り、1日触れた言葉が頭の中でぐるぐるとうずまき襲ってくる。誰かが私を責めてくる。そんな感覚に陥っている。涙が溢れて止まらない。
そんな不安や寂しさを抱えて今日も夜が更けていく。

心に風邪をひいてしまったわたし。薬は「休息という時間」

わたしは、心に風邪をひいてしまったみたい。
でも頑張らなきゃ。しっかりしないと。私が家族のために仕事しなきゃ。こんなの大人ならみんな経験してる。なんで昔からこんなにわたしは弱いんだろう。
普通を普通にこなせないんだろう。何も素晴らしい存在になりたいなんて高望みしていない。ただ、普通に暮らしたい行きたいだけなのになんで……?
ずっと答えのない問いを、1人で何度も何度も頭の中で考え続ける。

風邪をひいてしまったんだよ。ゆっくり休もう。
心に絆創膏をしても治ってはくれない。
休むことは決して逃げではないよ。
大切な友人がそう私を諭した。

大丈夫、大丈夫。
いつも私を優しく包み込んでくれる。
その温かさに私は安堵して赤子のように泣き続ける。
気づいたら泣き疲れて眠りにつく。

心には休息という時間が特効薬だった。
きっと友人がいなければ、家族がわかってくれる人でなければ、どうなっていたのかな。
ほんとうに感謝している。これからは元気いっぱい、たくさん恩返ししていく。

わたしの眠れない夜の理由は、心だった。

今、たくさんの不安が世の中を包み込んでいる。
テレビや雑誌、SNSどこかを見れば、必ずマイナスなものが存在している。
心が疲弊しやすい世界なのかもしれない。
そんな世界だからこそ、眠れない夜を過ごす人が多くいるのかもしれない。
そんな時は、深呼吸。
あなたの眠れない理由がすこしでもほぐれますように。
眠れますように。