本当にこの恋が叶うなんて思っていなかった。
先にあなたに焦がれたのは私。でもまさかあなたが同じ気持ちを返してくれるなんて、1ミリも思ったことはなかった。どうせ叶わないと思っていた。
だからそもそも絶対にこの気持ちは伝えるつもりなんかなかったし、なんならこの気持ちは間違っているから、すぐにでも消そうと思ってた。
ただあなたが自暴自棄になって誰でもいいと言っていたから、誰でもいいなら私がと勢い余って気持ちを伝えてしまっただけ。

「好き」と言ってくれたことが夢みたいで、本当に信じられない

好きでもない人から向けられる好意は、私にとっては気持ち悪いもの。だから「ごめんね、気持ち悪い」って距離を置かれるのだろうと思っていた。それなのに「そんなふうに思ってもらえてたの?嬉しい。真剣に考えてみる」と言ってくれたね。
しばらく経って「俺も好きになっちゃった」って言ってくれた。夢みたい。本当に信じられない。毎朝起きると夢かなって、いまだに思うの。それくらい嘘みたいで。
でもそれからずっと私は幸せで。こんなに幸せでいいのかなって毎日考えてる。

もともとね、私はずっと恋愛を馬鹿だと思ってたの。でもずっと焦がれていて。
誰にも認めてもらったことない私にとって恋愛は夢物語で。あるわけないけど、ずっとずっと焦がれているもので。ありえないって頭ではわかってるけど、ずっとずっと御伽噺みたいな恋愛がしたかったの。
「そして二人はいつまでもいつまでも幸せに幸せに暮らしました」
そんな馬鹿みたいな恋愛。そんな恋愛あるわけないってことはわかってる。
だから1番幸せな時に一緒に死にたかった。結局いつか心変わりして捨てられちゃうくらいなら、幸せの絶頂である今、一緒に死ぬことが1番の幸せなんじゃないかって。
でも、あなたは言ってくれた。「その願い叶えるから、一緒に生きて」と。

あなたと生きて、おとぎ話みたいな恋愛があると信じたい

だから私はあなたと一緒に生きて、御伽噺みたいな恋愛があるって信じたい。
馬鹿にされると思ってた。「いい歳して何言ってんの?」って。
なのにあなたは「そんな恋愛できたら絶対幸せだね」「俺もあなたとそんな恋愛してみたいな」「絶対俺が叶えるから一緒に生きていこう」と言ってくれた。それを私は信じたい。

でも、きっとこれからもたくさんお互いに揺れ動くんだろう。これからたくさんの人と出会って、あなたの世界は広がっていく。きっと私は置いていかれる。
いつかその手を離す日はが来るかもしれない。それは今日なのかもしれないし、明日なのかもしれない。
でも。でも。もしかしたら。あなたは、私の御伽噺を本当に叶えてくれる人なのかもしれない。私はあなたが言ってくれた「一緒に御伽噺みたいな恋愛しようね」を信じて生きていきたい。

私は本当にあなたのことが大好きです。本当に愛しています。これからも、今私と繋いでいるその手を離さないで、ずっとずっと私と一緒に生きていってください。一生のお願いです。他に何もいらないです。
お願いだから、私の御伽噺を一緒に他でもないあなたと叶えさせてください。