先日、人生で初めて、痴漢に遭った。

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その日の仕事終わりに、快速電車に乗った。時間帯だけでなく、天気が雨だったということも相まって、いつも以上に車内が混み合っていた。
いつもの駅で、「今日も人多いなあ」と思いながら電車に乗った。
ドアが閉まった時、違和感に気づいた。後ろにいる男性の下半身が私の背面にぴったりくっついていたのだ。通勤カバンのおかげで上半身は守られたものの、私の臀部に当たった相手の下半身はじんわり熱を帯びていた。

停車駅の人の動きでお互い体勢が変わるだろうと思っていたが、甘かった。
次の、その次の停車駅でも、その人は私にくっついていた。少しでも体勢を変えようと足の位置を移動させても、彼の足は私についてきた。
やめて欲しいと目配せをしたが、それは全く効かず。むしろ、下半身を上下させ、気持ち悪いのなんの。
そのまま快速コースに突入してしまい、同じことの繰り返しだった。

快速の停車駅で、体がやっと離れた。くっついてきた男性の顔をやっと確認できた。
その顔に驚いた。おそらくではあるが、日本人ではなく、アジア系の外国人だった。
私も最寄駅で降り、交番に一連の報告をした。

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このハプニングを振り返り、思い出したことが2つある。どちらも留学中に経験したことだ。
1つ目は、痴漢のようなセクシャルハラスメントは、ヨーロッパでは重罪になると聞いたこと。
2つ目は、東南アジアの留学生が日本のAVを知っていたこと。

特に2つ目は印象的な出来事だった。
東南アジアの男子留学生に、「◯◯って日本人女性知ってる?」と聞かれた。私は知らなかったが、隣にいた日本人学生は知っていると答えていた。話を聞いていると、どうやら彼女は日本のAV女優だそうだ。
日本発のサブカルチャーにAVが含まれていることに驚いた。こんなにも規制が緩いのか。
でも、確かに秋葉原などにはアダルトショップが多数あり、そこに足を運ぶ外国人も見かける。

AVなどアダルトコンテンツは、「18禁」と大きく表示されている。
よく見かけるのは、成人誌が置かれている書店やコンビニだ。
しかし、「18禁」の言葉に惹かれる未成年も少なくはないだろう。そういう年頃だから、仕方がない。

私自身、アダルトコンテンツは苦手であるが、否定はしない。
それが娯楽として世の中に出回っており、経済を回すピースの一つとなっているから。
しかし、娯楽として楽しむための知識は必要だろう。

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現在の義務教育で性教育がどのように行われているか、正直把握し切れていない。
しかし、日本には性を娯楽とする前に、早い段階での性の教育基盤を確立してほしい。
性教育は小学校1年生、さらに言うと、小学校に入学する前から始められると思う。
昨今は性や体の仕組みをテーマとした絵本が多く出版されているため、それらを活用するといいだろう。
個人の経験談だが、私が小学生の頃、低学年は男女問わず同じ教室で着替えていた。
しかも、水着に着替える水泳の時間もそうであり、男子児童が女子児童に下半身を見せびらかしていたのが、非常に不愉快だった。
さすがに今の時代にこのようなことはないかもしれないが、身体における男女の違いを幼い段階で意識づける必要があると思う。
着替えスペースを男女で分けるだけでも、「なんで男女で違うんだろう?」と思う子どももいるはずだ。

性教育の基盤を固めるためにも、女性議員やジェンダー理解のある議員が増えてほしい。
しかし、それが難しい現状であるのは、政治に疎い私でもなんとなくわかる。
男性議員のセクハラ発言には、もううんざりだ。
そんなことを思いながら、明らかに中年超えの男性議員が一面に取り上げられたニュースを見て思い出している。