「ありがとう」と言いたい人を思い浮かべる。両親、祖父母、親友に恋人。伝えたい人が多すぎて、選びきれなかった。みんな好き。私の人生にいてくれてありがとう、と思う。

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なんだかんだ言って、私は世界でいちばん両親から愛されていると思う。
登校拒否をしても、自殺未遂をしても、閉鎖病棟に入院するまで至っても、ずっと見捨てずに私の面倒を見続けてくれているから。
愛がなければ、そんなこと到底できないと思う。「成人したのだからあとは自己責任」と言うことだってできたはずだ。それでも私を受け入れ寄り添ってくれる両親は、本当に本当に尊い存在だと思う。大好きで大好きで大好きだ。

祖父母についても、同じことを思う。
初孫として、蝶よ花よと可愛がってくれた父方の祖父母。母が買い物に行く際など、小さい私を祖父母に預けていくとき、毎日私のために最適な室温や湿度を管理するなど、細やかに気を払って私を育ててくれた。年の離れた妹が生まれた時も、よく私の面倒を見て、たくさんの歌やお裁縫を教えてくれた。厳格だった祖父が昔はとても怖かったけれど、すべて私のためにしてくれたことだと感謝している。
遠方に住んでいた母方の祖父母も、初めての女の子の孫として、会いに行くたびに可愛がってくれた。
出かけた帰りには必ず私の好物をお土産に買って帰ってきてくれる祖父。遊びに行く度に可愛いお洋服を用意しておいてくれる祖母。
とくに褒め上手で聞き上手の祖母は、私にたくさんの自信をくれた。
両親と祖父母は、私の生きる意味である。

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大切な親友。
高校でいじめられて辛かったとき、ずっと味方でいてくれた。私の文章を上手いと言ってくれて、執筆の楽しさを教えてくれた人。優しくて可愛くて、自分の世界を持っていて、敬愛する人。
私が婚約破棄をして死にそうなときは、親友だって大変な時期だったのに、たくさん話を聞いて、毎日寄り添っていてくれた。
私が地元を離れてからも、常に心配して幸せを願ってくれている親友は、私の人生の宝物である。

そして、愛おしい恋人。
私に、生きる楽しみを教えてくれた人。生きていたいと思わせてくれた人。
否定されることの方が多かった私のことを肯定してくれて、理解しようとしてくれる人。本当の意味で、私を私として見てくれている人。
これからも、この人の人生に関わっていたいと初めて心から思えた。
恋人は、私の人生の喜びである。

家族に親友に恋人。
生きているのがつらいと思いながらも、日々大切な人たちから支えられて幸せに生きてこられていることが、書きながらわかった。
私も大切なみんなの生きる支えになれていたらな、と思う。

私が今まで生きてこられたのは、みんなのおかげである。そしてこれからも、みんなと一緒に生きていたい。
生きていてくれて、そして私と出会ってくれてありがとう。愛しています。