私はいわゆる、「恋多きオンナ」と言われる。
両思いで短命で終わる恋もあれば、片思いでコロコロと相手が変わることも数多くあったこともあり、友人からはそう評されているらしい。
そんな私でも一つの恋を経験する度、都度学びを得ていると思っている。
時は遡ること大学2年生のときのことだ。
幼稚園から高校まで全部同じであり、実のところ私の初恋の相手だった友人と2015年冬にあった成人式で再会し、大学3年の夏に晴れて恋人になった。
すでに高校の時点で私自身はいろんな恋愛を経験していたが、幼馴染であり、高校まで一緒だった彼と離れ離れになると知ったのは卒業式の日で、ショックだったのは今でも強く覚えている。
だから、大学生になってから長期休みなどに私のアルバイト先ですれ違うこともあったので、元気にしているんだな〜とは思いながら過ごしてはいたものの、ちゃんと会って話すことはできていなかったので、成人式で会えるかもしれない、もしくは二次会でお酒を楽しく飲めるかもしれないと思ったらとても楽しみで仕方なかった。
実際に成人式と二次会では割と近くで楽しい時間を過ごすことができ、それをきっかけに連絡をすることが増え、夏休みにソラマチで初めてのデートを経てから交際に至ったのであった。
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でも、この交際は実際1ヶ月で終わってしまっていたのだが、私は4ヶ月あると思ってしまっていた。
当時私は地元埼玉県内の大学に通っていたが、その相手は専門的に学びたい学問があった奈良の大学に通っており、人生初の遠距離恋愛をしていた。
この元彼が連絡不精という話も聞いていたので、こちらからラインを一方的に送っていいとは言われていたが、せめて2週間に1度は電話しようと提案して1ヶ月はうまくいっていた。はずだった。
ちょうど1ヶ月記念日のときだっただろうか、その頃の電話で「正直面倒」と言われてしまい謝ったが、そこのタイミングで完全に連絡を断たれてしまったのだ。
そう、実際の恋愛が終わったサインである。それに私は気づかなかったのだ。
そこから3ヶ月間、既読にならないラインを送ったり、少しでも話ができる糸口を見つけたくてほぼ毎日LINEと電話を1日2回もかけて彼とのつながりを求めていた。
でも2015年12月のあるとき、返信があったと思えば冷たく「用件は?」の一言。
これには流石に私も時すでに遅し、とっくに終焉の時が来ていたのだということを思い知らされた。
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なんで1ヶ月記念日の時点で気づけなかったんだろう、冷たい「用件は?」の返信を目にした時に体内の血がサーっと引く感じを覚えた。と同時に、たくさんの電話や電話の内容で元彼を引かせてしまうようなことを話してしまったことなど、数々の自分の非を思い出して「そら1ヶ月で終わるわ」と納得してしまう自分もいた。
大学生のときの恋愛とはいえど、この時の私はどこか「元彼が恋愛に不慣れだから私がリードしなきゃ!」「経験則からして、連絡はマメにした方がいい!」と私自身の軸で相手を巻き込んでしまっていたと思う。
結果的にうまくいかず、尚且つ私が1ヶ月で遠距離恋愛で終わっていることに気づけなかったことで学んだことは「自分のペースと相手のペースは3:7くらいがちょうどいい」ということだ。
私自身が恋愛でも仕事でも結構グイグイ人を引っ張ることができるがゆえに、相手の気持ちを蔑ろにしてしまったり、不快な気持ちにさせてしまうこともたくさんあった。
このときの恋愛では私の勝手で相手に不快な思いをさせてしまったのにも関わらず、それに私も気づかず気づいたら恋愛が終わっていたという最悪なパターンだった。
今でも思い出すと恋愛関係に発展させず、仲のいい幼馴染でいた方が、今でもずっと連絡を取り続けられていたのかな、なんて思うこともある。
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あれから7年が経ち、懲りずに遠距離恋愛している相手が今、私にはいる。
でもあのときと違うのは、学んだことである「自分のペースと相手のペースは3:7くらいがちょうどいい」を相手とコミュニケーションをとりながら実践していることだ。
時折このペース配分が変わるときもあるが、ベースの対比は大方変わっていない。
このペース配分がうまいこと維持できているからか、おかげさまでもうすぐで交際して3年になる。
交際のその先の話もぼちぼち出てきているので、今の彼氏とはほどよく、ちょうど良いペースを維持しながらこれからも過ごしていきたいと考えている。
その点では、人生初の遠距離恋愛を経験させてくれた幼馴染にとても感謝している。
今、どこで何をしているかはわからないが、大事な経験を、学びをくれた元彼が幸せに過ごしてくれていることを願うばかりだ。
「自分のペースと相手のペースは3:7くらいがちょうどいい」
この学びは私の心にずっと残るし、良くも悪くも私の性格柄自分本位になりそうなペースを止めてくれるキーワードにもなるだろう。
今日も私はこの学びを胸に、遠距離恋愛中の彼氏と向き合っていく。