マッチングアプリを長年やっているものの、私自身の色々な面での潔癖性のせいで、好きだと思える人、厳密にいえばテリトリーに入ることを許せる人はなかなか見つからない。

私は基本的には恋愛が大好きだ。クラス替えがあれば誰かを好きになるし、長く一緒にいる人に対しては一旦恋愛感情を挟んでいたりする。付き合ったらささいなことを報告して分かち合いたいタイプなのは小さい頃から変わらない。
だけど、この数年恋愛から手を引いているのは、私にとって恋愛が毒だと気づき始めたからだ。

出会って素敵だと思った相手。スイッチが入った

アプリで知り合った人と、この前会った。仕事の時間が不規則で、連絡頻度は低い。そもそも連絡がなかなか来ない人は苦手だった。まあでも暇つぶしにと思って会ってみたのだ。なんならわざわざ都市部に出るのだからショッピングがしたいくらいだった。
自分は大衆にウケる見た目ではない。しかし、相手に対しては見た目重視派。清潔感重要。服がダサいと萎える。その他ものすごいチェックリストがあるのだ。
そんなことできる立場でもないのに、というツッコミは今まで自分で5億回はやっている。

でも、今回はそんな私でもこの人なんか素敵だな、と思った。
カフェで数時間話し続けた。色んなことを話してくれて、楽しかった。久しぶりに気になる人と夜の街を歩くということ自体が不思議な高揚感を私に与えた。その上、非常に珍しいことに次も会いたい、と思った。

するとおかしなことに、バイバイする駅のホームで何かのスイッチが入った音がした。
そう、初めての彼氏ができた時から私の中にある「今この人に嫌われていないかを気にして行動するスイッチ」が押された音を、けたたましい発車音の鳴り響くホームで聞いた。

恋愛は私に、安らかな日々を与えてくれるものではない

もうダメだった。家に帰って、お礼のLINEに返信して、その返事が3時間返ってこないことが私を嘔吐させる。
映画を見てご飯をたべてお風呂につかって楽しんでるのに、ずっとなぜだか心臓が重い。
頭が何かに支配されている感覚。不眠。
全然その人のことなんて考えてないのに。その人のこともっと知りたいとか、また会いたいとか、燃え上がる気持ちはもう落ち着いてるのに、脳の機能が低下しているように感じて苦しい。
小さい頃は、これが恋愛なのだと思っていた。恋煩いってこんなんかと。
だけど、次々結婚していく幸せそうな友人たちをみていると、なんだかそんな風には思えなくなってきていた。

私にとって恋愛は、安らかな日々を与えてくれるものではない。午前と午後でこんなに体調が変わってしまうのだ。本当は喉から手が出るほど安心が欲しいのに、私の気質はそれを許してはくれないようだ。
テレビでみるような恋愛に憧れてるのに、なんどメンタルを持ち直しても恋愛における安寧が得られたことはない。
天国にすごく行きたいのに、いざ行ってみるとアレルギーが出るようなものだった。でも、私は悪魔にもなれない。

つくづく恋愛に向いていない私が願うことは

これを書いている今、もうその人が好きなのかどうかはわからない。そしてまだ返信も来ていない。
ただの執着なのだろう。つくづく恋愛に向いていない人間なのだと思う。改造方法があったら是非とも教えて欲しいが、そんなもんもう何年も見つかっていない。
願うことはもはやただ1つ。
はやく来世が始まらないだろうか。