「2022私の宣言」というテーマに投稿したエッセイ(「10年行っていない歯医者。痛みはないが不安になり、ウェブ予約した」)に、わたしはこう書いている。

「先月11月あたりに、わたしはかかりつけの歯医者さんがないとは、じつはものすごく恐ろしいことなんじゃないのか、とふと思うきっかけがあった。
だからわたしは、2022年、歯医者さんに行ってきます。」

行ってきたのだ。その後のわたしの2022年の話をしよう。

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まずは歯医者さん。
わたしは歯医者さんが怖いし嫌いだ。
大きい音もするし、未知で、しかも痛そうなイメージがある。
それからもう1つ。
わたしは大きく口を開けていることができない。
痛くはないのだけれど、あごが外れそうな気がして怖い。
あごが外れたら、とても痛そうだ。歯医者さんはその場で治してくれるのだろうか。
例えば救急車とかに乗っているわたしの精神的余裕は、絶対ないと思う。
ちなみに実際あごが外れたことはこの人生一度もないので、ただの怖がりかもしれないが。
なんかごりっと変な音がしたり、ずれている感じがしたことはあるものの、これは誰にでもあることなのか。

去年の今頃にわたしは歯医者さんに行く決意をした。
ホワイトニングや矯正治療などをしている人はもちろん行くだろうが、虫歯などの困ったことがない人でも案外歯医者さんには行くものなのだと知って驚いた。
何年も受診していない自分が恐ろしくなってしまったのだ。結果問題なく帰ってくることができて、とても安心した。
その新たなかかりつけさんには半年に一度目安で定期点検に来るようにと言われた。
もちろん、真面目に通っています。

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そんなごく小さな目標を掲げて始まった2022年が、もうすぐ終わろうとしている。
この「2022年のラストスパート」がテーマのエッセイには、年内に成し遂げたいことを書いておこうと思う。
年明けのわたし、来年今頃のわたしの自己肯定感につながることを祈っている。

まず急いで手帳を買わなくてはならない。
わたしは予定は手書きで手帳につけて管理する。生意気に中学校の時から。
今更何かに変更することはわたしが許さない。
というよりスケジュールアプリの方が面倒に感じてしまう。何よりわたしは手で文字を書くことが好きだ。

気に入っているメーカーの、このサイズという手帳がある。
シンプルで、フリーページもといメモとして使うことのできるページ数に余裕があるところも好きだ。
万年筆インクとの相性も非常に良い。
そんなに?と驚くほどに滲んでしまったり、インクが紙にうまく乗らずペン先が引っかかって書きづらいことも時にあるのだ。

あとは絵柄を選ぶのみなのだけれど、このブランドの取り扱いが近所にあまりなく電車に数駅乗って探しに行きたいところ。
アマゾンでも買えるけど、わたしは売り場であちこち目移りさせるお買い物が好きだ。
休みが全くないというわけではないのに、なぜか後回しになってしまっている手帳探し。10月始まりの手帳で、12月に1冊が終わる。
もう11月である。

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それから今年の大掃除はちょこっと念入りに本の虫干しがしたい。
ひとつひとつを棚から出して、埃を落とし乾燥させる。
処分を予定して10ほどの紙袋に詰められた本たちの譲り先も探さなくては。
今年は例年に比べ幾らか、本を買いすぎてしまったようだ。
その分たっぷりと読んだし楽しかったので良しとする。
記録をしている読書アプリでは、あと40冊ほどで2022年の読了数が500になるとある。
例年に比べて幾らか読みすぎてしまったようだ。が、せっかくのこと、年間500冊読破の壁に挑戦したい。

さらにもうひとつ。
これは1年と言わずに一生の目標であるけれど、将来こうなりたいという目標ができた。
そのための準備を少しずつしたい。
まずメモとしてデータをまとめ上げたり、必要そうな資料を買い集めたり、そのあたりの第一歩を2022年のうちに踏み出したいと思う。勇気を持って。

自分にそんなの無理だ。
これはわたしの周りに幼少よりまとわりついてきた膜であり、それをそろそろ取っ払う必要があるかもしれない。
それをラストスパートで成し遂げられたら。
来年のわたしはとても喜ぶかもしれない。