「体の中、ボロボロですね」
無料体験で訪れたエステで、担当してくれたエステティシャンの方に言われた。私に対してカウンセリングや施術をした結果、体内器官の機能が弱っており、栄養も偏っているそうだ。

「髪の毛、乾きませんね……」
これは美容師の方に言われた言葉だ。カットをお願いする際に、「最近、前髪がきれいにまとまらない」と相談した。髪の毛の様子を見てもらったところ、どうやら頭皮の皮脂が過剰分泌されているとのこと。そして、その要因の一つにストレスが挙げられるそうだ。
シャンプーした後に、二人がかりで髪の毛をブローしてもらったが、つむじ部分の皮脂が残っており、髪の毛は完全に乾かなかった。

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今振り返ると、社会人になってから現在に至るまでの間、様々な経験をした。そのほとんどがネガティブな経験で、常に振り回されていた。当初は「社会に出たばかりだから仕方ない」と思おうとしていたが、理不尽なことも多かったと思う。そのせいか、ストレスの質も変化していた。

学生時代はストレスを感じると、心への影響が大きかった。イライラやモヤモヤを感じると、「あ、ストレス溜まってるな」と気づくことができ、自分なりに対処してきた。
しかし、社会人になり、ストレスが体に現れるようになった。食事の量が減ったり、ベッドで寝たきりの時間が増えたり。極め付けは、電車内で自然と涙が流れたこと、そして、声が出なくなったことだ。体のSOSに鈍感すぎた。

前職を辞めて転職活動をし、新しい職場が決まるまでの間、仕事をしながら心身を労わるにはどうすればいいのか考え、試し続けた。現状として、行っているケアは三つ。

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一つ目、体に良いものを取り入れること。
社会人になってから、食事に偏りが出始めた。仕事へのストレス増加に伴い、自炊をしなくなり、栄養バランスを考慮しない食生活に変化したのだ。ストレスで消化器官に大きなダメージを負ってからは、食べられるものが変化し、その偏りも大きくなった。
食生活を改善したいものの、いきなり元の食生活に戻すのは難しい。そこで、ハーブティーと漢方を食生活に取り入れた。ハーブティーは香りが良いのはもちろん、消化器官に良いものやデトックス効果があるものなどがあり、気分や体調に応じてチョイスしている。
漢方は薬局で処方されているような顆粒状のものではなく、粉末のものを自分で購入している。粉薬が苦手な私は、温かいドリンクや料理に混ぜている。漢方を取り入れてから、少し体調がよくなった気がする。

二つ目、読書をすること。
仕事ではPC作業、家では無料動画の鑑賞をする時間が増えた。それに伴い、元々趣味だった読書の時間が減ってしまった。仕事からしばらく離れた間に、私にとって読書は心が安らぐ時間だと再認識し、意識的に読書の時間を設けている。
また、読書の幅も広がった。漫画や図録、ファッション雑誌も読書と捉えている。特にファッション雑誌は、「ELLE」や「VOGUE」などの海外拠点の雑誌を読む機会が増えた。
ファッションだけでなく、時事ニュースや社会課題の記事も積極的に取り入れている。無意識で遠ざけてしまう現実を、ファッションを媒介して伝えてくれるのだ。おかげで情報過多な世の中で、自分の好きな媒体から社会問題を考えるようになった。

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三つ目、涙活。
ストレス解消に泣くことが効果的ということは分かっている。しかし、私は演者ではないし、嫌なことを思い出して泣くのもプラマイゼロだ。そんな時は、映画やドラマに頼る。
最近は秋クールの、とある連続ドラマを毎週観ている。恋愛ドラマなのだが、毎週のように涙が流れてしまう。世代がドンピシャということもあるだろうが、こんなに泣かせにくるドラマは中々ない。おかげさまで、毎週号泣し、心のデトックスをしている。

今取り組んでいる、三つの心身のケア。2022年のうちに、この基盤を確立させたい。
そして、2023年はそれを継続することが目標だ。
今日はネットで漢方を注文した。遅くても明後日には届くだろう。楽しみだ。