まさか、自分が5ヶ月で仕事を辞めるとは思わなかった。
自分でやりたいと思った仕事だったのに。今までの仕事は最低でも2年続いたのに。

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私は、新卒で正規職員で入職したところは3年続いた。そこで身体を壊して辞めてからアルバイトを2年くらいした。それまでは、やってみたらできるかもしれない、苦手を克服しよう、をテーマに仕事を選んでいたところがあったと思う。
だけど、職場が求めることと、私がやりたいことが合わず、日々を消化するような働き方に不満と不安を持つ。

将来とやりたいことを考えて、また、正規で働きたいと思った。そして、学生の時にアルバイトをして楽しいと思った、調理の仕事で調理師免許を取ってみようかなとも思った。
過去の栄光に浸るような形になるが、私はアルバイトでやったキッチンの仕事で、お世辞だったかもしれないが、仕事ができると言われたことがある。その職場は、そこそこ忙しくスピードも求められる職場だったので、そこで褒められたなら、仕事として調理系のことができるんじゃないかと思った。楽しかったし。
そう思って、未経験で調理の仕事ができるところに転職したのに、5ヶ月で辞めて現在無職だ。へこむ。

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厨房でアルバイトはしていたけれど、私は調理師免許を持っていないので、未経験でも始められるところを選んだ。だが、自分が未経験だからといっても、周りは調理師免許を持っている経験者ばかり。
そうなると、求められることも経験者の目線が基準になる。そして、厨房から離れてだいぶ経っているし、家でも気が向いたときにしか料理をしない私、となると歯が立たなかった。私の考えが甘かったのだ。

仕事についていくためには、家でも作るメニューの予習復習をしなければならなかった。それは、3時間くらいかかってしまい、平日は自分の時間が取れない。休日も、もっと練習しなければ、という想いと、平日にできなかった分の予習復習。
となると、起きている間の時間、全てが仕事のために費やされている。なんだか、仕事のために生きている気がして虚しくなる。
そして、予習復習をしても、教えてもらう先輩とやり方が違うと怒られるのだ。
先輩方にレシピを聞くのが1番正確だ。怒られなくても済む。だけど、その頃の私はもう、先輩たちと話すのが怖くて、口がきけないような心理状況だった。

仕事の前日、行く直前、胃が痛いし、心臓も痛くて、休みがちになる。
好きな趣味をするための軍資金が欲しかった。一人暮らしをしたかった。続けられる仕事をしたかった。
なんだかこんなこと、前にもあったな。いつの間にか新卒で入社した職場と同じような状況になっていた。あの時の、休職していた時のことを思い出して怖くなった。
ただただ横になっていることしかできなくて、不安で、あの時と同じようになりたくない。そうなる前に辞めなくちゃ。
それは、考えあっての撤退のように思ったけれど、結局、勢いで辞めたようなものだ。

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仕事を続けるには何が必要なのか?
仕事が好きという気持ちなのか?熱意なのか?
私は、多分、作業としてできる、という理由では仕事を続けられない。
作業としてできる、だときっと自分の時間を割けない。できることなら、家に帰ってきたら、好きな漫画を読みたいし、創作だってしたいし、コスプレの準備だってしたい。
仕事に割く時間は1秒たりともない。
それか、趣味や好きなことの延長でできる仕事なら、自分の時間を割けるのだろうか。
自分の時間を割いても、苦痛に感じなくなるのだろうか。

仕事として、割り切るか、自分のすべての時間をかけることを惜しまないくらいのめり込める仕事に出会うか。
極端な思考になってしまう。結局、仕事との距離感はつかめないまま今に至るのであった。
仕事との距離感が分かる日がくるといいな!