今、再び、自分の中の自分を奮い立たせる。
私の今までの人生の1番と言っても過言ではない大失敗は、新卒時の就活だ。
父親の影響で物心ついた時からCAになりたかった私は、やっと叶えられるチャンスがすぐ目の前にあるとワクワクして迎えた最終面接のことを、今でも昨日のことのように鮮明に覚えている。
不安が全くなかったわけではないが、自信に満ち溢れていたあの日のことを。
◎ ◎
最終面接では、身体検査・医師による問診・面接が行われた。
身体検査と問診を終えた後に私だけ別室に呼び出され、再度、医師と面接官にじっくり腕の内側にあるアトピーと、足にある古傷について触診と質問をされた。
「もう終わった……」
面接はまだこれからなのに、私の自信はすっかりなくなってしまった。
数日後、改めてお祈りメール(不採用通知)が届いた。
「私のやりたいことは何だろう……」
「私のなりたい姿は何だろう……」
私は考えれば考えるほどに、「『CAになって』〇〇したい!!」という想いばかりが募るようになった。
◎ ◎
休職中の今、旦那とランニング友達しかない限られたコミュニティーで過ごす中で、「やはり自分はまだまだバリバリ仕事していたいんだ!!」という気持ちが強く芽生えたのだ。
「あれをやりたい!」「これに挑戦してみたい!」と、色々な職種の友達の話を聞くたびに、「私にも出来るんじゃないかな……」なんて、夢を膨らませて。
ただ、いつもどんなことにも興味が持てたとしても、未だ私のあきらめ切れていないたった一つの夢に戻るのだ。
それは、まさに「CAになること」だ。
私は小さい頃から、我慢強く、粘り強く、諦めが悪いところが取り柄だった。
それは、今でも変わっていないと自分でも強く思う。
来年を目処に、社会復帰を機に、長年自分の中で熱い心を燃やしてきたCA職にリベンジしようと準備している。
この長い長い休みの間、あれもしたい……これもしたい……と幾つか思いついたこともあったが、「何が何でもCAを人生で1度は経験しないと、私は私の人生に意味付けができない!」と、言い切れるくらいに他のことが魅力的ではなかった。
「いつかリベンジする……」
ひしひしと燃やし続けた心は、今、自分のチカラとなって蘇ってくる。
◎ ◎
亡き祖母に、「Nattoちゃんは、強いよね。そんなことでは負けないよね」と、「まだまだだね」なんて、何かで悔しい思いをするたびに、私を鼓舞してくれた。
今も、その祖母の言葉を胸に、自分を鼓舞し続けている。
いつか、私の夢が叶った暁には、祖母は食べきれないほどのご馳走を用意して、私のことをギュっと抱きしめてくれるに違いない。
私は「自分がハッピーになる」以上に、私は「私の大切な家族を笑顔にしたい」、私は「人を幸せにできる」のであれば、私自身も「幸せになれる」と確信している。
だから今は、自分のできることを、自分のできる範囲で精一杯やりきる。
私はやり切るまで、私の未来を諦めない。