お金も時間もない私のもとへ、素敵で貧乏なサンタがやってくる
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
「大学は人生の夏休み」と言った人を殴りたい。
実際に入学してみたら、周囲も私もお金がなくて苦労している。
緊急事態宣言中は働くことすらできなかったし、友人なんて経営不振でバイト先が潰れてしまった。
コロナ禍のオンライン授業は強制ミュートに画面オフで、あんなに仲が良かった大学の友達との連絡は途絶えたままだ。
それでも、私は高校時代の親友とは一か月に一回は会うようにしている。
ただし互いにお金がないので、会ってすることといえばウィンドウショッピングに喫茶店でのお喋りと見栄えのしないものばかり。
お誕生日やバレンタインといったイベントだって、私達は特別なことは何もせずに終わった。
プレゼントの交換会もオーナメントの飾り付けも一度もしたことがない。
クリスマスは、一年を通して良い子だった子供にはプレゼントが届く日だ。
大人になったら、サンタさんの代わりに恋人がプレゼントをくれるという。
私達には、社会人のような大金も、小学生のように遊び回る時間もない。
でも、クリスマスは子供のころより強いワクワクで溢れている。
親友と過ごす時間は、私にとって何より居心地が良い。
私のクリスマスには、恋人よりも素敵で貧乏な最高のサンタクロースがやってくる。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。