終わった恋の思い出は、街に刻まれて。そして始まった恋のこれからも
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
デビュー50周年を迎えたユーミン、丸ビル20周年、新丸ビル15周年を祝う「Marunouchi Bright Christmas 2022~YUMING 50th BANZAI!~」とのコラボ企画です。通常募集時の1500字程度よりも短い180~500字程度のエッセイとなります。
寒空の下20時、渋谷へ至る青山通りを1人で帰路に着く。
6車線の青山通りには、表参道らしい店が立ち並び、ビル風を追い越せば、ネオン輝く渋谷が待っている。
私はこの通りが大好きだ。
開放的で洗練された雰囲気、都会特有の無機質さ、何より好きな人との思い出が沢山詰まっている。
ふと、インテリアショップの前で立ち止まる。
そこには閉店の張り紙。
去年、好きで堪らなかった165cmの彼と、クリスマスの際に寄った店だ。
以前は、青山通りを通る度に彼を思い出し、切なさと喪失感で号泣。苦しかった。
だけど今の私は、彼への素敵な思い出をありがとうという気持ちだけ。
店の閉店と共に、かつての恋心も幕を閉じていたことに気づいた。
青山通りをさらに進み、宮益坂を歩んで行く。
宮益坂のオムライス屋さん。
今の彼氏と初めてのお泊まりの後に一緒に行った店だ。
190cmの彼のキラキラした笑顔を思い出し、心がほんのりと温まる。
背の高い彼はいつも私を支え、勇気づけてくれる、まるでサンタクロースだ。
彼と時間を共有している有難みをかみ締め、今の彼と幸せを歩んでいくことを改めて誓う。
あぁ、今年のクリスマスが楽しみだ。
プレゼントは何にしようかな。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。