私の故郷はとても寒く、毎年沢山の雪が降る。
そんな土地に生まれた私は、寒さが苦手で冬が大嫌いだった。

寒くて良いことなんて1つもない。
寒さで道は凍って滑るし、スカートも履けない。
手足は冷えて霜焼けになるし、毎年クリスマスは雪で出かける気にもならない。

そんな私が冬を好きになった日。
それは、あなたと手を繋いだあのクリスマス。

滑って転びそうになった私に、手を差し伸べてくれた。
冷えた手足が熱く感じるほどドキドキしたことを、今でも覚えている。
少しオシャレしてスカートを履けばよかったな、なんて思ったことも。

あ、なんだか冬ってちょっといいかも。
そんなことを思った、あなたとのクリスマス。