私が成長したな、と思えたことが、つい最近あった。
私は台湾に留学するというのに、あまり台湾語(中国語)を勉強していなかった。
大学ではみんな英語で話すし、授業も全て英語で行われると聞いていたからだ。
もちろん、大学の外に行くときは台湾語じゃないと通じないと言われていたが、簡単な文や数字なら理解できたので、そんなに切羽詰まって必要だとは思っていなかった。
楽観的だった。
ところが、それはすぐに甘い考えだったとわかった。
授業では割と頻繁に台湾語が飛び交うし、クラスメートの誰もが英語が流暢に話せるわけではなかったのだ。
そんな、台湾語がほとんど分からなかった私が、最近あったちょっと嬉しい成長の話をする。
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私は最低限必要なビジネスの授業だけでなく、台湾語の授業も選択していた。その授業では、8割くらい台湾語で授業が行われる。
最初は周りが今何をしているのか、先生が何を解説しているのかもわからなかった。
そこで、授業の合間に、私は先生に「わからないところが多いので、録音してもいいですか?」と聞いた。
すると、上手く伝わらなくて、「難しいならこの授業を取るのをやめときなさい」とだけ言われてしまったのだ。
ものすごく焦ったことを覚えている。
しかし、私はその授業を取りたかった。
せっかく留学に来たのだから、その国の言葉を学びたいと思っていたからだ。
だから私は「授業を受けたいです」と、かたくなに主張し続けた。結局先生は諦めたように、「代わりに一生懸命努力して勉強しなさい」と言ってくれた。
とりあえず、毎回行われる小テストで満点を取ろうと思った。小テストは授業で解説された単語の中から出るので、結構点数は取りやすかった。だから、割とすぐに小テストは満点を取れるようになった。
しかし、まだ教科書の内容が私には難しかった。だから私は何度も教科書を読み込んだし、文法や単語も、全て辞書やネットで例文や使い方を調べて練習した。
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中間テストは本当に自分でもよく頑張ったと思う。
文を書く練習のためにノートが1週間で1冊なくなった。
ご飯を食べる時間すら惜しんで勉強した。
何度も何度も教科書を読んだ。
必死だった。
その結果、中間テストの結果は90点!もちろん100点満点中である。
私は本気で100点を狙っていたので、ちょっと悔しかったが、それでも嬉しかった。
中間テストの後も、私は授業ごとの小テストで毎回100点を取った。小テストの難易度は上がり、文法問題も多くなったが、勉強を続けていたのでさほど難しいと思わなくなってきた。
授業でも、少しずつ台湾語が聞き取れるようになってきた。
すると、いつもの授業の時間、先生が私のところまで来て、“Do you study hard?”と私に聞いた。
私は面食らったけど、一生懸命勉強したという自信があったので、“Yes”とだけ答えた。
先生は、“I know”と言った。
それが、努力が認めてもらったように思えて本当に嬉しかった。
しかも、それだけではなかった。
私が台湾語で発言をした後だった。
先生は私の肩に手を置いて、こんなことを言ったらしい。
「らしい」というのは、私はその内容が全て台湾語だったため、とても悔しいがよくわからなかったのだ。
「この人(私のこと)は、最初全く授業がわかっていなかったけど、一生懸命努力して、ここまで成長した。みんなも頑張るように」
これは、後でクラスメートが翻訳してくれたもので、大体こんな内容だったらしい。
本当に聞き取れなかったことが悔しいと思う。
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今私は、聞き取れなかったことが本当に悔しくて、クラスメートのアドバイスを受けて、これまで以上に台湾語を勉強している。
もっと成長して、授業の内容を100%聞き取れるように、そして期末テストでは今度こそ100点を取りたいと思う。
また、私がこうして努力できる環境を作っているのは、私を支えてくれる両親や友人達、そして先生方のおかげである。周りに感謝して、これからも頑張っていきたい。