早いもので新年を迎える時期となった。2022年はフリーターでアルバイト先を見つけるところから始まった年だったが、お陰様で良い職場に出会うことができ、約1年間働くことができた。

そんな私は、仕事にも余裕が少しずつ出てきたので、2022年の12月から地元の手話サークルに通い始めた。
10月期のフジテレビ系ドラマ「silent」を見た影響と、小4のときに福祉の授業で手話を少し学んでいた経験、そして昔と今の職場でのお客様対応において手話を習得していればよかったと思った苦い経験と3つの理由が偶然重なり、手話をもっとできるようになりたい、あわよくば手話を活かした仕事をしたいと思うようになったことがきっかけだった。

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最初、「silent」を見ていても、役者さんが手話でやりとりをしている姿をぼーっと見ているだけで「どんなことを表現しているんだろう」「今のはなんて意味なんだろう」「今私の名前は、とか、〇〇のとき、って表現しているな」「簡単なのしかわからないな」と、手話をしているときに同時に流れる字幕を見ていてもわからない、と思いながらテレビを見ていた。

だけどあるときから強く手話に興味を持ち始め、本を買って本に書かれてる表現や番組の字幕を真似て練習していたら、徐々に自然な流れで手話が自分でもできるようになってきた。

そしてついこの間、地元の手話サークルに初めて参加して、自己紹介を拙いながら手話でしてみたら、他の先輩参加者さんから「手話、上手だね」と褒められ、凄く嬉しかったのを覚えてる。

まだ本を見ながらじゃないと伝えたい単語や表現を表すことはできないが、2023年、新しい年を迎えるにあたっての、私の目標にしようと思う。
改めて宣言しよう。
「私、加須野美知は手話を2023年にマスターして、まずは職場での手話通訳ができるエキスパートになる!そして、自分の身の回りで手話を始めたい人たちに教えられるようになる!」

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手話に本格的に触れ始めたのは2022年10月期ドラマの「silent」が始まってからだから、これからどんどん自分でもサークルでも学んで、2023年中には手話の本なしでもスラスラ手話ができるようになりたいと考えている。
また、一緒に「silent」を見ていた母親には、家や本、サークルで覚えた手話をよく教えては意味も一緒に覚えていっているので、それを母親だけでなくいろんな人に教えられるようになりたい。ドラマの春尾先生のように、ろう者と聴者との架け橋になれるような存在に1年かけても、しっかりなりたい。

その為にはまず、私自身が手話をある程度マスターして、地元の手話サークルの先生方と同じレベルで手話ができるようにならなくてはいけないから、道のりは果てしなく険しいと思うけれど、なると決めたら諦めずに努力を重ねていきたい。

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ここまで私の想いが固いのには理由がある。
実は、今までなって来た部活や習い事を卒部したものもあるけれど、それよりも卒部を目の前に中途退部してしまったもののほうが多かった。今まで中途半端に物事を終わらせることが多かったからこそ、今回は目標を達成したいのだ。

目標達成したらきっと、職場で困ってるお客様の手話通訳や手話でお客様対応をそつなくこなしてスタッフとお客様との架け橋になれると思っているし、場所やどんな環境に置かれいているかも未知数だけれど、通訳に関する仕事に携わっているかもしれない。
そう思うと、通ってる手話サークルの先生のような、自分の身の回りで手話に興味を持っている人たちに教える立場にもなれると思う。

今思い描いている夢・目標を叶えた先が、2023年を迎える直前からすでに楽しみだ。
まだまだスタートしたばかりの挑戦、これからももっと頑張るぞ、私。