2023年は、キャリアや今後の人生について目を向ける年にしたい。

2021年、新卒入社した年に適応障害で休職を経験し、真っ暗闇に堕ちた。
そして、それを経て2022年に立てた私の目標は、「去年よりも笑顔でいる日を1日でも増やすこと」だった。
主にメンタルを立て直すことに費やす1年だったが、思いの外スムーズにいったと思う。

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新卒で入った会社を退職した後は、大学時代のバイト先に正社員として再び雇ってもらうことになった。安月給なのは気にしなかった。会社には悪いが、とにかく繋ぎでもいいから、メンタルを戻して、元の生活に戻るためのステップを踏むことにしたのだ。
それに、働きたい気持ちはあったが、全くの新しいことに挑戦できなくなっていた私にとっては、ピッタリな場所であり、バイト時代の上司から「社員として戻ってこないか?」という話をもらった時は嬉しかった。

しかし、戻ったはいいものの、休職明けすぐに働くのはかなりの体力が要った。よりにもよって1年の中で一番忙しい時期に戻ってしまったのもあるが、感覚を取り戻すのにも時間が必要で、大学4年間やっていたはずのことに苦戦を強いられた。

それでも、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と時間が過ぎていき、気がつけば1年が経った。もちろん大変なこともあったが、前職の時に比べて笑顔が増え、かつての自分を取り戻してきたと思う。
総合的に見て、2022年の頭に立てた目標はクリアできたと言える。

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目標がクリアできたなら、次のステップへ行かなければならない。
次の目標は「キャリア形成」である。
新卒で1年も経たずに会社を辞めてしまい、本来思い描いた道が絶たれてしまった私にとって、キャリア形成の道はズタズタである。

さらに、今までは自分のことばかり考えて生きてこればよかったのに、アラサーを目前にした私は、もうそれではいけないのだと現実を見た。
大人になった私には、数年ぶりに恋人ができて、これから真剣に将来のことを考えるとなると、今の給料や、生活スタイルでは不可能だと悟った。

独り身で遊ぶ分には、少し貧しくとも構わないと思っていた。だが、これから結婚を考えたり、一人で生きていかなければならなくなったりした時、今の状況では何もできないということに気がついたのだ。

「生きていくにはお金がかかる」
一人暮らしをして知った生きることの難しさ。
それに加えて、これから新たな人生の道を築き上げなければならないと考えた時、当たり前だが、このままでは一人で生きる以上に困難な道が待っている。

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詰まるところ、一言で言うと私は「自立できていない」ということである。
「人並み」に日常を生きることが出来るようになった今、さらにキャリアを積み重ね、私生活を充実させ、将来への蓄えができるほどの稼ぎが欲しい。
その目標を達成するためには、今まで持ち続けてきた夢さえも捨てられる。

かつての夢を手放すのは勇気がいる。しかし、そうするのが今の自分にとっては最善策であり、いつまでも憧ればかりを追っているだけではいけないのだと知った。今まで、その憧れを胸に抱いて生きてきたかつての私にとっては、薄情な決断なのかもしれない。その考えに至るなんて、自分でも驚くことだったが、思っていたほど悲しくはなく、意外とすんなり受け入れられたのだ。大人になり、生きるとはつまりこういうことなのかもしれない。

次の人生のステップへ向けて、私が着実に成長できる道を見つけ歩み始めることが2023年の私の目標となるだろう。