2023年、2つのことを心に決めた。
ひとつは、「自分を大切にする」こと、そしてもう一つは「今ここに集中する」ことである。

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社会人になってから、これまで1度も体調不良で会社を休んだことがなかった。学生の時も、自宅から遠方まで毎日通学し、一度も授業を休まなかった。
思えば、社会人になり、数年経った頃から体の不調があった。勤務時間中に突然気分が悪くなり、トイレに駆け込んで吐いてしまうことが続いていた。一時的なものかな、と思い、何とかやり過ごしていた。身体の不調は、心の不調のサインだったのだと思う。

体育会系の部活でハードな練習を毎日こなしていた経験からか、「学校や会社は少し体調が悪くても、無理して行くもの」「学校や会社を休むのは悪いこと」という思いがなぜかあった。自分でも気が付かないうちに、少しずつ、ストレスは重なっていたのだと思う。そして、重なり続けたストレスはどんどん大きくなってしまう。

会社でのポジションが上がり、任せられる仕事が増え続け、プライベートでの変化も重なり、ついに会社に行けないほどに体調が悪くなってしまった。

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そして、ようやく、私は気付いた。
体調が悪いときは、無理せず休むこともときには大事だということ、そして、ときには休む勇気が必要であるということ。「あれ、ちょっと私体調が悪いかも、メンタルの調子が悪いかも」というときに無理をし続けると、取り返しがつかなくなってしまうのである。そうなる前に、適宜自分で休憩することが大事だ。

今の会社のメンバーは、ちょっと体調が悪いときに無理せず「少し遅れます」「今日はお休みをいただきます」と言ってくれる。そんな人たちに囲まれているおかげか、私もようやく最近は、無理をしないようになってきた気がする。
今年は、例えば「体調が悪くても、会社は絶対に休んではいけない」のような無意識な思い込みから少しずつ自分を解放していきたい。しっかりと自分にエネルギーを注ぎ、メンタルを大事にしていきたいと思う。

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そして、もう一つは「今ここに集中すること」である。
とにかく、私は昔から心配性だった。心配性で、いつも家族や友人など周囲の顔色を伺う癖がついてしまっていた。おかげで、学校で友達と喧嘩をした記憶はほとんどなく、そのまま大人になった。この性格はすごく疲れる。こう言ったらあの人は傷つくかな、とか、これは言わないでおいた方が良さそうだな、とか、常に考えているのだ。友達と会った後も、帰宅してから、あれは言わない方が良かったかな、とかぐるぐる考えてしまう。
家族からは、真面目だね、と言われて育ったけれど、ただ怒られないようにしていたら真面目になってしまっただけのことなのだ。

そして、心配性なので、いつも将来の心配をしてしまう。周囲の友人が家を購入しているな、出産している友人が増えてきたな、などなど。今も十分幸せなのに、将来の心配ばかりをしてしまうのだ。もっと頑張らなければ。もっと何かしなければ。いつも、何かを求め続けて、手帳には目標を連ねていた。

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今この瞬間の幸せに気付くことができず、常に不安を抱いているのはもったいないな、と思う。帰る家があって、大好きな家族がいて、仕事があって、こうして好きな文章を書くことができている。これ以上ないくらいの幸せだ。

もちろん、ある程度将来について考え、計画を立てることはとても大事だと思う。けれど、今起きていないことを不必要に心配し、考えても解決しないことについて悶々と考えを巡らすよりも、まずは今この瞬間の幸せに目を向けよう、と心に決めた。そして、ちょっとくらい失敗しても、それを笑い飛ばせるくらいの、心の余裕ができたらいいな、と思う。