年末年始の休みで帰省した際に、小学校時代の友達に会った。
会うのは3年以上ぶりだった。
地元の友達と言うと私にはもう彼女しか頻繁に連絡を取っている人しかおらず、他の情報は母親を通じて聞くのみである。
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しかし、今回共通の友達の話を友達とすることができ、とても楽しかった。
前回会ったときは、コロナ禍に突入する前だったのだが、3年も会っていなかった気はしなかった。
友達も3年間、あまり友達と会っていなかったとのことで同感だと言っていた。
その友達とは、中学から違う学校に進んだため、学校生活という意味では小学校の間しか同じではなかったのであるが、ものすごく意気投合した。
小学生の頃はお互いの家を定期的に行き来する仲であった。
中学が離れても、電話こそしなくても休日はよく遊んでいた。
大学受験期は連絡を取らなかったこともあるが、大学生になり、また交流が復活した。
大学生の頃には海外旅行をしたりと、今よりも密に遊んでいた記憶がある。
小学生の頃から頭が良くクラスの優等生であった彼女は、もちろん高校もトップクラスに進学し、大学も行きたい学部に進学した。
自分の力でやりたいことを叶えている彼女に対して、私はいつも羨望の眼差しを向けていた。
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私が地元を離れて就職して、どんな暮らしをしているかなど、彼女を通じて地元の友達に流れてしまうのだろうなと思ったけれども、久しぶりに話す彼女との会話が楽しく、今悩んでいる事など沢山時間を忘れて話した。
お互いの状況は変わっていなかった。
同じ仕事を続けていたし、友達は同じ彼氏と続いていて、私は彼氏はいない。
友達は彼氏とかれこれ4年程付き合っていたので、もう結婚秒読みかと思えばそうでもないらしい。
実は今回会うことで結婚報告を受けるのかなと覚悟していた。
しかし、彼氏がいても様々な悩みがあるし、長く付き合っているが故に、結婚はまだかとせっつかれることもあるとため息をついていた。
小学生からの付き合いだと、将来のライフプランの話をしていることがとても不思議に思うとともに、一緒に成長しているんだなぁということを実感した。
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友達は仕事が忙しいなりに土日も充実させていて、とても楽しそうだと思った。
最近大きな資格試験を終えたという彼女の顔は、達成感に満ち溢れて晴れ晴れとしていた。
3年間のアップデートがあったこととすれば、友達は、アイドルを応援する趣味を新たに始めていた。
周囲の友達もハマっている人がいるそうで、今から始めても遅くないという安心感があった。
アイドルの魅力を語る彼女があまりにも楽しそうだったので、影響を受けやすい私も、もしかすると応援を始めてしまうかもしれない。
幼馴染と呼んでも語弊がない友達だ。
社会人になってから友達を作る事は難しいというのは理解している。しかし、幼馴染をこれから作ることはできないので、これからも友達のことは大切にしていこうと思う。
地元に戻ってくるきっかけは、友達が地元に住んでいる事が一つにあると思うので、私とふるさとを繋ぎ止めているものの一つだと今回改めて実感した。