私の2023年の宣言は、「変になること」だ。
なぜそんな変な目標かというと、私は去年、私があまりにつまらない人間だということを思い知らされたからである。
去年私は、Twitter経由で誘われたのをきっかけに、あるイベントに参加した。
テーマは、「Z世代の交流会」。
Z世代とは、1990年代中盤から2010年代に生まれた世代のことを言うらしい。
いわゆる現代の若い世代で交流して、お互いやっていることをシェアしたり、おすすめの何かを紹介したり。そんな感じで1時間ほどzoomで話した。
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交流会は毎週のようにおこなわれているという。その時の参加者は4人。
起業したり、万垢のSNSを運用していたり、なんだかすごいひとばかりだった。
会の終わりに写真を撮る。zoomのイベントあるあるだ。
イベント終了後、主催者がイベントの報告として写真をTwitterにアップする。
そこに一人一人の簡単な紹介が書かれていた。
ITで起業し、サービスを作っている〇〇さん。
政治教育に熱い想いを持って、インスタで何万人もフォロワーがいる〇〇くん。
そして、「社会人一年目」としか紹介されない、私。
交流会での会話中はそこまで卑下する気持ちにならなかったが、改めて第三者から単語にして並べられると、なんだかものすごくやるせない、みじめな気持ちになった。
きっと私の自己紹介の仕方にも問題があったんだと思う。もっといろんな側面から自分をアピールしていたら、違った他己紹介になっていたかもしれない。
でも振り返っても、自分がアピールできる部分がそんなにあるとも思えなかった。
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学生の時は、「長期インターンでいろいろやってます!」って言うだけで、なんとなく個性を表せていたような気がする。でも、入社したらみんな働いているのは同じ。働いていること自体で差別化できなくなった。
「社会人一年目」
としか肩書きがない私。
それ自体が悪いことではないけれど、私の性格上、それが悔しくてたまらなかった。
もっといろんなことに挑戦したい。
もっと人と違うことがしたい。
組織に属すだけの人間で、終わりたくない。
そんな思いが、胸の苦さとともにフツフツと湧いてきた。
つまらない人間だと、思われるのは嫌だ。
そして自分が自分のことをつまらないと思ってしまうことは、もっともっと嫌だ。
だから、私は2023年、変になることを宣言する。
普通のどこにでもいる人間から、卒業する。
今年また他己紹介される機会があったら、「社会人ニ年目」ということばだけで終われないような、自分になりたい。