せっかくの宣言なのでポジティブなことを、と思ったが、「抱えているモヤモヤを解決する2023年」を過ごすために書いていきたいと思う。
最近「垢抜け」「丁寧な暮らし」など、参考にしたくなるような情報がスマートフォンの中に溢れている。
明らかにそれらへの努力が足りてない私は、参考にしようとブックマークをしながら思ってしまった。
あまりにも同じような情報ばかりで、もはや正解のように扱われているこれらは誰にとっての正解なのか。
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小さい頃に洋画やティーン向けの海外ドラマを観るのが大好きだったので、長い髪に小生意気なファッションで学校の廊下を友達と歩く高校生、仕事終わりにおしゃれなレストランでシェフおすすめのワインを嗜むような大人になることを夢見ていた。
そんな憧れの人物たちは、誰も「丁寧な暮らし」を掲げたモノトーンで統一された生活はしていなかった。きれいな自分になるための試行錯誤をしていたかもしれないが、「垢抜け」なんて単語はでてこなかった。私は、好きなものを追及して颯爽と生きる人物たちに憧れていたし、今も憧れている。
20代後半になると、学生時代の友人に会う回数も減ってくる。頻度は下がるが、いつもより彼女たちの変化に気が付きやすくなる。
高校時代はずっと部活の大会出場のために奔走していた子が、久しぶりに会ったら髪を巻いてワンピースとハイヒールで印象が激変しているなんていうのは数えきれないくらいあることだ。
4人くらい同じような「垢抜け」をしてきた時に、個々で会えば大人っぽくなったね、になるが、さすがに一種の流行なのかと感じてしまった。そうなってくると、私の中では「垢抜け」ではなく誰かの真似になってしまうのだ。
ひねくれているのは自覚している。けれどそれがモヤモヤと心に残ってしまったのだ。
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経験上、自分に似合う似合わないと自分の好みをどうあわせて理想に近づけるかは、長い時間をかけて研究することだと思う。
周りの意見も参考になるが、最終的には自分にあった方法が一番続けやすい。容姿だけでなく、自分が生活する空間も自分が心地よく暮らせるかをトライアンドエラーで見つけていくのがきっといい。
第一歩としてSNSの情報を参考にしてもいいかもしれない。試してみてそれが自分にとっての正解のこともあると思う。実際、発信する人は自分の成功体験、つまりその方法で自分の理想に近づけたのだろう。だから発信するのだし、投稿への反響が大きいカテゴリーなのだとも思う。
けれど、年齢を重ねていくことで好みが変わったり、以前は気が付かなかった良さが生まれることもある。そういうことが型にはめたような方法を真似するだけでは発見できなくなってしまうと思う。
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これは学生の頃、毎日のように悩んでいた「自分らしさ」と似ているようで違う気がしている。
私が学生時代に求めていた「自分らしさ」は、他の人より目立つことや秀でていることだった。けれど、ここで言う「自分らしさ」は比較ではなく自分が納得して馴染んでいくことができるかどうかだ。
時代が変わっていると言ってしまえばそれまでだが、20代後半に見つけた「自分らしさ」の新しい定義を大切にしてモヤモヤと向き合って解決できる1年にしたい。少しでも自分の憧れに近づこう。