いや〜、今回のテーマは難しい。
初めてすぐに文章を書くことができなかった。
いつもは、自分の思いや感情を出して書き出していたが、今回は思い悩んでしまった。
まず「百万円」というまとまった現金を見たことないからイメージできなかった。
そして、百万円を受け取る場面が想像できなかった。
直接もらえるのであろうか?
よく見るような銀色のケースにお金がぎっしり入ったまま、もらえるのであろうか?
それとも、口座にいきなり振り込まれているのか?
宝くじで当たった場合なのか?
などなど、様々なシーンを想像したけど、現実的ではないからこそ今回は苦戦した。
色々と悩んで、百万円はいきなりぽん!と人にもらったことを想定して、どのように使うか考えてみた。

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使い道にも悩んだ。
私にしては珍しい。いつもはすぐに思いつくのに、時間がかかった。
今回は思い悩んでしまう。
旅行?服?ブランドバック?高級レストラン?など、どのようにお金を使いたいか自問自答。
一休さんの考えているシーンのように私は振り絞った。
ポクポクチーンと答えを見つけた。
「やっぱり貯金だ」
すぐにどう使うか考えたら、現実的に貯金することが第一優先と行き着いた。
貯金して口座にどのくらい貯まったのか、口元を緩めながら眺めたい。

なぜ、「貯金」なのかというと、もうすぐ30代になるのにこの貯金でいいのかという焦りと不安が大きいからだ。
これからかかるであろうライフステージに合わせた資金。
老後資金2000万円必要問題も不安になる。
年を重ねていくうちに、親が私たち子供にしてきたことのように不自由なく暮らせるのか、まだ何も動いていないのに先の未来に勝手に不安になってしまう。
果たしてこのままで私は生活できていくのであろうか?
自分のことにもお金をかけていきたいからこそ、お金の使い方は大きく変わった。

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ここで私はあることに気づいた。
今回のエッセイテーマである「百万円の使い道」で、お金の使い道について変化していることを。
今までの私がお金を使うことと言えば、旅行やライブと自分がしたいこと・好きなものに使いたい気持ちが先行していた。
コロナ禍で、「投資」などお金について考えるひとが増えてきた。
今の貯金が自分が満足いくような額ではないと実感し、なぜあの頃の自分はちゃんと考えていないのかと叱りたい気持ちだが、自分が好きなものに使っていたあの頃があったから楽しい思い出がある為、悔やむことは止める。
年を重ね、生活環境を変えてから、今の私は貯金することと安定した生活を求めている自分の変化。
お金にある程度の余裕があるかないかで、気持ちの安定さは違う為、無理はしないけど貯金をしていくことで何かあった時にすぐに使えるような状況を作っていかないと、生活もその先にも対処できない。

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今回のエッセイタイトルで、私の中でのお金の価値や使い方が変化していることが、年を重ねてきていることを実感した。
変化していることはいいかもしれない。
だって、昔の自分だったら1人で生活する気もなく、いつまでも親に頼ってばかりで自立できない道だったかもしれない。
でもでも、半分貯金して半分は旅行やご飯に全て使い込みたい!!!
高級ホテルに宿泊し贅沢旅行もいいし、旅行に毎月行って少しいいご飯を食べて
旅行の回数を増やすのもいいし、あと美味しいご飯を食べにグルメ巡りもしたい。
旅行やご飯などの欲求は幾つになってもあるものだと、そこも実感。

もっと自分が好きなように使いたいと思ったのも、ここだけの話……。