留学時代にお世話になった家族を日本に招待したい。これが私の「百万円の使い道」だ。

100万円あったら、正直貯金もないし、旅行や買い物、カフェだってたくさん行っているわけでもないから、自分が行きたい場所や欲しかったもの、食べたかったものとか「自分」に使いたいと思う。
けど、全部自分に使っても、それはいつもの日常と変わらないんだったら、他人のために、太っ腹に使ってみたい。
これってお金がないと逆にできないことなんじゃないか。
別に自分ができた人間アピールしたいとかではなく、お世話になった外国人を自分のお金で日本に呼んで、私の国を知ってほしいと思ったからというのもあるが、単純に楽しんで、喜んでほしいから。
でも、別れてから一度も連絡していないのに、今さら日本に、しかもお金は私が払うから来てよ!と言ったら、怪しまれるかな(喜んで、来てくれたら嬉しいけど……)。

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ここで私が誰を呼びたいのかご紹介しよう。
留学時代、お世話になった国の1つであるレバノン。
レバノンは中東にある国で、首都はベイルート。あまり旅行先には選ばれないが、ご飯は美味しく、人も良く、遺跡などもあり、楽しかった思い出がほとんど。
そのレバノンでホームステイをした家族の内の2人、今はおそらく中学生(女の子)と高校生(男の子)になった子供たちを私は招待したいと思う(当時はたしか、小学生と中学生だった気がする……)。
親は?全員じゃないの?と思う方もいるかもしれないが、私は大人より学生時代の経験が今後の考えや価値観の変化に大きく影響を与えると思っているので、学生のうちに中東とは全く違った文化を経験させたいという私のエゴによる人選なのである。

ベイルートから東京まで航空券一人当たり、往復約25万円(もしかしたら時期によって安くなるかもしれないが、余裕を持っての予算)。これで100万のうち半分は消費。
残り50万円の中に、ホテル代、日本での交通費、食事代、お土産代……。
個人的にディズニーにも連れて行きたいし、着物を着たり、侍や忍者の格好をさせたいという願望もある。
なので、東京、大阪、京都といった王道も含め、レバノンに動物園なんてあったかなって思い、動物園や水族館にも連れて行きたい。
また、日本の美しい自然の風景を見せてあげたいし、伝統工芸品を作ったり、レバノンではできないこともさせたい……。

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でも、私が連れ回すだけでなく、子供たち自身で作った旅行計画も実行させたい。
なぜなら、もし親元を初めて離れての、見知らぬ国での旅行になるのであれば、自分たちでその国の観光地や歴史、食や文化など調べて、スケジュールを立て、実行し、途中うまくいかないことや想像できなかったことがあったとしても、帰る頃は、充実感で帰国できると思うからだ(これも私のエゴ)。
なので、子供たちが作った計画含めたら、約2週間で100万円は使えるかな……?
もし余りそうだったら、私の旅行費用も含めてほしいところだが(笑)。

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だから、結論、100万円あったら、私のエゴによるツアーを開催して、絶対、日本に行ってよかった、楽しい休日だった、良い経験だった、最高だったと思わせて、帰国して家族や友達にたくさんお土産あげて、日本について興奮して話して、また行きたいと思わせる。
そんなお金の使い方をやってみたいなあと思う。

今回、こういった内容のことを考えてみて、お金持ちではないけれど、なんだか自分がお金持ちになった気分になり、また不思議と、今考えてることで、心が満たされた気分にもなった。
詳しくイメージするだけで、こんな気持ちになれるのであれば、今後も「百万円の使い道」考えてみようかな。