何がどうしたという訳もなく、心がモヤモヤして落ち着かない経験をしたことがありますか?
イライラを発散したいけど発散方法がわからなくて、つらい思いをしてませんか?
煮え切らない気持ちをどこへ向けたら。発散方法を模索した
私は本が好きだ。ジャンルは問わずに読むが、一番好きなのは小説。
昔から架空の物語を想像したり、歌の歌詞を独自に考えたりするのが得意だった。
そんな私は本屋に行くと、棚にずらっと並ぶ小説本をゆっくり見て回る。ストーリーもコンセプトも違う本が、製本されているだけでもこんなにたくさんあるということ、芽が出なかった作品も加えると想像は無限大だということに毎回圧倒される。
ある時、私はどうしても煮え切らない気持ちをどこへ向けたらいいかわからなくなっていた。
子どもがまだ小さいし、発散したくても好きなタイミングで自分の時間をとることができない。
さて、私のこの気持ちはどこへ向けるべきなのか。
下手したら子どもにあたってしまいそうだったので、どうにか発散方法を模索している頃のことだった。
心の中を整理しようと書き出した。そして物語も書くように
心の中がぐちゃぐちゃになっていたその頃の私。ぐちゃぐちゃな心を一旦整理整頓してみようと考えた。
まず、紙と鉛筆を持ってきて、頭に思い浮かぶ感情・事柄、引っかかっていること、どんな感情につながっているか、を書き出すことにした。
そして、解決方法が思いつくものと、解決方法がまだ思いつかないものに分けて、今すぐ解決できるものは心の中から追い出すことにした。
これがなんと、スッキリ爽快。
ゴミの詰まりが取れた様な清々しい気分だった。
この日から、モヤっとすることが少しでもあれば紙と鉛筆を持ち出す様になった。
子育てもほんの少し落ち着いてきて、夜の空いた時間に小説を読むのがマイブームとなっていた。
この日も、夏の夜長に文庫本を開きながら白湯を飲んでいた。
「この本も読み終わりか。ラストが好みじゃなかったなぁ」
読み終えた本の内容があまり気に入るものではなかった。
自分の頭の中で考察しながら、ふと思った。
「気に入らないなら、自分の気に入る物語を書いちゃえばいいのではないか」
時刻は23時を回った頃だ。
もう寝る時間なのに、わたしはパソコンでWordを開いていた。
この時書き始めた作品が私の処女作となった。
私の書いた物語は私の分身。書くことが全てを解決させた
パソコンに文字を打ち始めて3ヶ月で短編小説を一本書き上げた私は満足感でいっぱいだった。
ひとつの作品を作り上げることが、こんなにも心を充実させるのだと初めて知った。
以前は心のモヤモヤを紙に書くことで発散させてた私だったが、物語を書き上げることで『発散』だけでなく『充実』『満足感』も得ることができた。
人それぞれストレスの発散方法や気持ちの持って行き方があるだろう。
私にとっては文章を書くことが全てを解決させる。
私の書いた物語は、私の分身の様なものだ。
これからも育児の合間に小説を書きながら、あわよくば製本される機会があればいいなと願っている私であった。