「文章を書くということ」は非常に難しいことだと思う。「いかにわかりやすく相手に伝えられるのか」「どうしたら面白く伝えられるのか」と非常に悩みながら文章を書く場合もあるが、自分の意見をきちんと持ち、それを書くことは本当に難しいことだと改めて思った。

伝えたいことはある。でも、いざ書こうとすると

難点だと感じた理由は2つ。1つ目は手紙である。
私は大学4年生でもうすぐ卒業をする。私が所属してる部活では、同期へのメッセージを書こうというしきたりのようなものがあり、先日後輩に「同期12人へのメッセージを書いてください」と言われた。
手紙も1つの文章だと思う。伝えたいことは山ほどあるのに、いざ書こうと思うと文章が書けなかったりする。

小学2年生の頃、仲良しの友人が引っ越ししてしまい、そこから中学3年生まで文通していたことがある。遠距離だったからこそ、手紙を読むこと・書くことは非常に楽しみだった。実際、当時はLINEやInstagramなどといったSNSは普及していなく、携帯ですら持っていない子だらけだった為、手紙交換は唯一やりとりできる手法。そして何か温かさも感じる。相手の気持ちを思って文章を書くということは非常に大切で、笑顔になってしまうものである。

2つ目は就職活動の時だ。大学3年生の時に自己PRや「学生時代頑張ったこと」といったいわゆるガクチカなどが一般的なエントリーシートを書く時があった。
その際、書きたいことを並べたりしたものの、どんな書き方をすれば相手に伝わるのか、印象に残るのかということを考え、苦戦する。結局、就職活動の先輩に相談してみると、「最初の文章のインパクトを大きくすることが重要である」というアドバイスをもらった。
自分自身の長所や短所、志望理由などを書き出し、どういう言葉を使って文章を書けば、より自分の気持ちが伝わるのか試行錯誤して考えた。

上手く文章を書くのに必要なのは「相手の気持ち」

この2つの経験を通して、「どうしたら上手く文章を書けるのか」について考察した。自分なりに考えた答えとして「相手の気持ちになって考える」ということだ。

1つ目の例に挙げた手紙は、大抵相手のことをよく理解している。どういう伝え方をしたら喜んでもらえるのか、自分がなんと言われたら嬉しいかについて考えやすいだろう。
2つ目の例に挙げたようなエントリーシートは、相手のことをあまり知らないパターンが多い。そのため、自分のことを知らない自分を演じて、「私のことを知らない人にはどう伝えることがベストなのか」について考えてみる工夫を行う。そういう工夫や、一度書いた文章を読み直したりすることで、少しずつ上手に文章を書くことができるようになるのではないだろうか。

これからもっと身近になる「書くこと」

私にとって、「文章を書くということ」は身近な存在であり、この4月からさらに身近な存在になる。なぜなら春から、地方局の報道記者として働く予定だからである。
もちろん、どんな職業でも、学生でも文章を書く機会は多い。しかし、報道関係の仕事はさらに「文章を書くということ」がより重要になっていく。視聴者にどうしたら上手く伝えられるかを常日頃考え、原稿を書く。
「文章を書くということ」に正解はないし、不正解もない。ただ気持ちを伝えることや情報を理解してもらうために、より明確な書き方をしなくてはいけない。

私は文章を書くことは苦手であるが、自分の気持ちは明確に持っている。また相手に伝えようということも常に意識していることの1つ。
今後さらに「文章を書くということ」について考えていきたい。そして、「文章を書くということ」は素敵なことであるからこそ、LINEやInstagramなどのツールに頼るのではなく、文章を書いて自分の気持ちを伝えたり、10年後の自分へのメッセージとして文章綴ったりすることを今後行っていこうと思う。