先日、Twitterを眺めていたら、たまたま「婦人科ガチャ」というワードが目に飛び込んできた。
気になって検索してみると、その話題で少し盛り上がっていた模様。いろんな人の辛い経験談を読みながら、私だけじゃないんだなあと思った。

そもそも、治していただけるだけでもありがたいこと。それに他の病院でも「ガチャ」的なことは多かれ少なかれあるだろうし、患者と医者の相性もある。
私はよっぽどのことがないと病院には行かないものの、基本的な〇〇科は一通り受診してきた。しかし、そのなかで最も「トラウマ」になっているのは、婦人科である。

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思春期真っ盛りのころ、過度なダイエットがたたって生理が止まった。
しかし、当時は人間関係でも悩んでいた時期だったので、精神的な問題もあるのではないかと思い込もうとしていた。ただでさえ初めての婦人クリニック、受診理由も生理ということで恥じらいと不安でいっぱいになっていた私は、とにかく優しくしてほしかった。大変だったねと慰めてほしかったのだ。

しかし診察してくれた女性院長は、やれやれといった表情を浮かべ、「あなたの身長だと〇〇kgあるのがちょうどいいから……」と諭してきた。私の被害妄想かもしれないが、「困ったちゃん」認定されたような気がした。

目の前の人は、やや丸みを帯びた身体をケーシーで包んでいる。甚だ失礼ながらも、「あなたに言われても、じゃあ増やします！とはならないだろ」と、心のなかで悪態をついていた。
でもスラッとした人に言われたところで「お前が言うな」と結局思うのでは、とツッコみたくなるが、当時の私は「あなたみたいになりたくないから頑張ったんだよ」と思っていた（超失礼だ）。

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しかし原因は私にあるので何も言えない。悔しくて、その後の血液採取で私は静かに泣いた。看護師さんの「大丈夫？」という声が優しくて、さらに涙が溢れた。

それから約１０年後、ひょんなことからそのクリニックが評判の悪いところであると発覚する。しかし、それを知ったところで婦人クリニック自体のイメージが良くなるわけでもなかった。

婦人科には、デリケートな問題を抱えて行くことが多い。そして、基本的には（生物学上の）女性が対象という特殊な空間である。私のように、他の病院に比べて受診するハードルが高いと感じる人も多いのではないだろうか。

そりゃ、お医者さんは毎日毎日診察してるから、同じような症状の人もぼろぼろ出てくるだろうし、「ああ、これね」みたいな感じにもなる。でも、背景は人それぞれ違うわけで、そのことをもう少し考慮して診察してほしいのだ。淡々とするならそれでもいい。けど「あらあら」みたいな態度はいらないのである。

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「婦人ガチャ」という言葉がTwitter上で散見されたということは、全国でそういう実態があるということ。患者側が自分に合うところを探せば良い、という意見もあると思う。
しかしその１回で、次に行く勇気をつぶされる人もいるのだ（それは私です。その後また生理は止まったが、病院にも行かず、周囲にも黙っていた。結局、自然にくるまで数年間そのままにしていた）。

婦人科は、女性の味方であってほしい。未だに克服していない私は、そう願っている。