世の中とは、簡単に変わらないものである。そんな世の中に抗って生きていく私たちを、必ずしも誰かが評価してくれるわけでもなく、受け入れてくれるわけでもない。
それでも、私たちは抗うのを止めない。それは「幸せになりたいから」なんて漠然とした目的の為にというより、「美味しい物を食べたいから」とか、「やりたいことをしたいから」なんていう、単純なものの為なのかもしれない。

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先日、ある女性有名人が、「ストレスを排除していったら人間関係が無くなった」という発言をラジオでしていたという内容がネットに上がっていた。その記事を読んで、今まで読んできたどの自己啓発本や著名人の言葉よりも、私は深く納得し、共感した。

人間にとっての最大のストレスは「人間関係」だと私は思っている。
家族であっても、どんなに仲が良い友人であっても、気を遣い、ストレスを感じてしまう。それが仕事や知らない他人に対してなら、尚更強くストレスを感じるのは言うまでもない。
しかし、人間は必ず誰かと関わらなければ生きていけない。必要最低限の人間関係は必要になってくるのだ。
だからこそ、「それ以外」の人間関係は最小限にしたい。「一人は寂しい」「一人なんて可哀想」。そんな世の中の視線を全て消してしまいたい。

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私が変えたいことはまさにソレ。世の中の視線。「自分が好きなように生きていることにヤジを飛ばすな」ということ。
世間からなんと思われようと、一人が心地いいと感じる人も世の中には大勢いるのだ。女性が一人で入りやすい飲食店も近年では増え、一人の時間を大切にできる機会がそこら中に溢れている。一人で過ごす休日。誰にも気を遣わずに飲めるお酒、食べる美味しいもの。時々好きな人と過ごせればちょうど良い。

独身女性への痛い視線は、いつになったら無くなるのだろうか。赤の他人であるあなた達には何も迷惑をかけていないし、関係ないじゃないか。
さまざまなコンテンツが増えた今日の日本では、結婚願望をもつ若者が減ってきたという。確かにそれは国として問題ではあるが、人の幸せのカタチはそれぞれなのだ。

若いうちに結婚しなくても、ある程度楽しんだらそのうち結婚する者たちもいるだろう。逆に、楽しみ続けて一人で過ごし続ける者も。でも、それでいいじゃないか、なんて思ってしまう。私たちにできることは「とにかく今を楽しんで生きること」なのだから。

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周りからのストレスやプレッシャーに押しつぶされずに、どれだけ自分らしく人生を歩んでいけるか。なかなか渡っていくのが難しい世の中で、「自分」を大切できている人はどれだけいるのだろう。
自分が一緒に居たいと思う人と一緒に居ればいい。そう思える人が居ないなら、一人だって良い。
あなたに合った場所や生き方が必ずある。だから、世の中の理なんてものに負けるな。のまれるな。
美味しいもの食べて笑えているだけで、もう十分、あなたは頑張っている証拠なのだから。