未来の私は、自由に働けているだろうか。

私が思う自由な働き方は、パソコンひとつで生活も貯金もできる収入が得られる働き方。今は雇われて働きながら、パソコン仕事の土台を作っている。徐々に軌道に乗りはじめてはいるが、まだまだ生活できるほどではない。

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もともと、社会勉強のためにと、大学卒業後は1,000人規模の組織に所属した。はじめは大手にいたほうが良いと思ったからだ。大きな群れにいることは好きではないため、数年経ったらやめようと思っていたが、予想よりも早く限界がやってきた。
そして退職。退職する半年前から少しずつ構想を練っていたのが、パソコンを使って仕事をすることだった。

出会いはSNSの広告。自由な働き方というワードと、パソコンひとつでできる仕事だとわかって、情報を集め始めた。パソコンを使って収入を得ることや、自分が武器として持てるものは何かを考えながら、画面とにらめっこしていた。

退職したあと、このまま働かない事も考えたが、貯金はあっという間に尽きる。暮らしていくために仕事を探した。自宅から徒歩圏内で仕事が見つかり、今もそこにお世話になっている。

基本は楽しく働けているのだが、やはり疲れるときはやってくる。いつもと変わらない仕事をしているはずなのに、どうしてもストレスが溜まっていく。人との距離感がわからず、難しさに頭を抱えるときもある。

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パソコン仕事であれば、自分ひとりでできる仕事ばかりだ。使うのは、頭と手の指。人との関わりは基本オンラインで、人との関わりもない。しかもやっていて楽しい。波に乗れれば、ずっと夢中になって指が動き、この瞬間がたまらない。

仕事をした分だけ稼ぎになり、達成感と1日の充実感が半端ない。体を動かさなくても、自然と睡魔がやってくるのにも感心する。
職場を歩き回って疲れきった1日と、頭と指を使いこなして眠くなる1日を比較すれば、圧倒的に頭と指を使う仕事のほうが好きだ。

動かなくていいから楽だとか、そのような話ではない。体を動かすよりも、頭を使うことが好きだということ。学生の時から、座学は成績が良かったが、実技ができなかった頭でっかちだ。今はそれを実感しているからこそ、なおさら楽しさは頭を使ったパソコン仕事にベクトルが向いている。

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今はまだ、生活費すら稼げていない。雇われた職場が本業化しつつあることと、体を動かせばそれだけ疲れて帰ってくるので、こちらの仕事に手がつけられないというのが現実。睡眠時間も確保すると、自ずと時間はなくなってしまうのだ。言い訳に聞こえるかもしれないが、私の優先順位からすると、無理をしない働き方をすることが最優先事項だ。もっと安定して稼ぎが作れるようになり、貯金も増えたらやめられるだろうか。

未来の私は、この現状からステップアップできているといいな、と思う。今年の目標としても掲げており、今年中にはいつでも動ける状態にまで成長していたいものだ。といいながら今年もあっという間にひと月が終わった。なかなか時間の有効活用が難しい。パソコンに触れないと禁断症状が出てくるようになった。

パソコンを触りたい。仕事がしたい。本業よりも、目標に向かってパソコン仕事をして1日を過ごしたい。

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呪文を唱えるように、これらが頭の中を巡ることがあったくらいだ。自分で自由に動ける環境を作れたならば、仕事をする場所を選べるのだ。
自宅やカフェ、最近は自習室を利用する試みも始めてみた。学生の頃、勉強するために使っていた自習室だが、おとなになっても使う機会があるとは思わなかった。特に冬場は、暖かい環境のなかで仕事ができるのでとても心地よい。オフィスに居る感覚と、在宅ワークをしている感覚の両方を味わえて、気に入っている。

楽しさが最初にやってくるこの仕事で、私は自由な暮らしを手に入れたい。自分のペースで好きなだけ稼いで、暮らして、自分に余裕を持ちたいと思う。
雇われとして働くことも大切だが、限度がある。社会のつながりを持たせるために続けている働き方ではあるが、それも楽しめなければ意味がない。私は生活するために仕事をしているが、楽しむことが大前提だ。

自由に働けて、仕事をしている感覚がないくらい楽しく仕事ができる環境を実現するために、私は今日もパソコンと向かい合っている。
未来の私は、人生も、仕事も、自由に楽しんで過ごしていることと信じて。