未来の私は、好奇心を忘れない大人であってほしいな。好きなことは好きと正直に言えるような、何より人への感謝と優しさを持つことのできる、そんな素敵な人になりたい。
もちろん自分自身への優しさも忘れずに。そして、アニメを見るという一生の趣味も続けていきたい。

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私は、子供のころからアニメが大好きで、アニメ作品を繰り返し何度も見るような子供だった。
特に、ふわふわの灰色の森の主がドングリを差し出すシーンが出てくる映画が大好きで、私の姉が、一緒に横で見ていてセリフを覚えるくらいはまっていたそうだ。
女の子が活躍するアニメも大好きで、心優しい主人公が敵と戦い、自分の弱さを認めながらも前向きに進む姿は、私の心を今でもがっちりとつかんで離さない。

大人になった今もアニメを見るのが好きで、毎週時間を見つけては見ている。
なぜアニメにはまったんだろうと思い返してみれば、中学生の時に、ある少年漫画と電子機械の音を出すソフトで音楽を気軽に作れる、某歌姫のキャラがとても流行っていた。
そして友達の間で漫画の貸し借りをし、感想を言い合ったり、時には漫画のキャラで小説を書いてみたりしていた。
高校の時は、シーズンごとのアニメで好きなものは全部見られるように録画機能をつかって休日にまとめて見ていた。
そのおかげで、今では立派なアニメオタクだ。

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大人になった今、高校の時のようにすべてを見るのは難しくなったので、友人にお薦めされたものや、話題に上がっていて、なおかつ自分の興味のあるものを選んで見ている。
アニメは、私に見たことのない世界を見せ、同時に励まされる。
ファンタジーもの、冒険もの、心を揺さぶるような感動もの、青春もの、時にはコメディやゆるいものまで。
見てきたアニメは、作品が終わっても、私の中で今も生き続けている。アニメは私にとっての楽園なのかもしれない。

人へのやさしさもアニメから学んだ。ある女の子のアニメキャラは、優しい心を持ち家族や友人への感謝を忘れない、のんびりとしている、そんな性格だった。
私は、その子のようになりたいとできる限り心がけてきた。もちろん、生理前にイライラしてしまったり、人に当たってしまう。でもそんな時こそ、そのキャラならどうするだろうとこれから考えてみようと思う。

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やりたいことをやればいいとアニメキャラが言うとすんなりと入ってきて、私の背中を押し、勇気を与えてくれる。
実際に私は、この言葉を胸に人から何を言われてもいいから、やりたいことをやろうと思えた。
私は一度、コスプレをやってみたかった。
アニメキャラの言葉を信じ、実際に行動にうつし、コスプレをすることができた。メイクの勉強やポーズの取り方、写真の加工などやることはたくさんあったけれど、どれもいい経験になった。
SNSに写真を投稿するのは緊張したが、人から何を言われてもいいという精神で楽しめたと思う。でも今はお金に余裕がないので、コスプレは活動を休止し、アニメに一直線だ。

私はアニメを見る時間がとても幸せで、それをこれからも続けていきたい。アニメに生きがいを感じ続けているからだ。
だから、未来の私はアニメが大好きな優しいおばあちゃんになりたい。