去年の12月31日をもってサラリーマンを辞めました。
ここ1~2年の間にサラリーマンを続けることに限界を感じるようになっていました。
というのは、年齢が上がるにつれて会社はたいてい管理職になることを望んできますが、私は全く出世するつもりはなかったからです。

私は中小企業の総務として従事していましたが、「定年まで平社員としてこの事務仕事を続けていくのだろうか?いやそれ以前に、40代50代になってもこの会社自体がある保証はない」という不安が常に頭の中でチラつくようになっていました。
50代でリストラなどになったら、それこそ次の転職先を見つけるのは困難になるんじゃないか?そこに気づくと、早く副業で稼げるようになりたいと思い、密かに前からなりたかったライター講座を受講したりしていました。

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しかし、総務はなんだかんだで突発的な問題がよく発生します。疲れて帰宅すると、もう何もする気がなくなり、結局ダラダラとYouTubeを見続けるという情けない毎日に……。
この状況はよくない。次の目標であるライター業に移りたい、でも準備が整っていない。総務の仕事は十分やりつくしたから、既にやる気はないけど今辞めたら生活が……ということで、毎日毎日辞めたいけど辞められない状態が続いていました。
そんな時、転機が訪れたのです!

勤めていた会社は、毎年11月に人事考課があったのですが、上司に低い評価をつけられました。
納得いかないものだったので、なぜそう判断されたのか分からないと理論立てて抗議したところ逆切れされ、「嫌なら辞めろ!!」と願ってもいないチャンスが突然来て驚きました。
ちょうど辞めたいけどオカネの問題で辞められない状態だったところに、(正社員だったので)退職金と給料の3か月分払うと言われ、退職を即決しました。
今までの貯金と合わせると1年間は働かなくても生活していけるくらいの金額になり、また、会社都合の退職になったため雇用保険がすぐに出て6か月は失業給付がもらえることに。

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現在は1日中、ライターになるための準備時間が取れます。勉強だけでなく、挑戦(公募に投稿したりブログを書いたり)もできます。そして心から正直に考えると、自分は本当はどうなりたいのか、とことん考えることもできるようになり、気持ちに迷いもなくなりました。

もちろん不安はあります。親からも友人からも心配されました。でもそれ以上に会社員を辞めることができた、やりたいことを始められる喜びの方が大きいのです。それに、会社から給料をもらうことでしか生活していけない自分になってしまう方が心配でした。
今はフリーで活動していますが、会社員の友人たちからはやっていけるの?と心配されます。でも私は全く気にしません。一旦フリーになってまた会社員に戻った、という友人からのアドバイスなら少しは聞くかもしれませんが、みんな会社員以外の生き方をしたことがない人たちなので、今のところ聞く必要はないと思っています。

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そしてインターネットが発達し、コロナでこれだけ社会が変化した今、会社員以外の生き方にシフトできるチャンスが転がってきているのです。それを掴まない方が損だと思うし、今後は機械化が進めば正社員、アルバイトといった雇用形態自体が無くなるかもしれません。
あのまま会社員を続けていたら、また1年いや40代50代まで、毎日ファイリングと事務仕事で終わっていたでしょう。

会社員とは、結局は社長のやりたいことの実現のお手伝いでしかありません。私は自分のやりたいことが見つかったため、会社員にはもう戻りません。
不当に低い評価をつけてきた元上司にはイラつきましたが、でも辞めさせてくれたからこそ私は念願の会社員以外の生き方に、若いうちに挑戦できています。その意味では元上司には本当に感謝しています。